鉄道各社の「新型車両」投入で変わる通勤風景 首都圏の私鉄を中心に「デビュー」相次ぐ

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この千葉ニュータウン鉄道の新車が9800形だ。新車といっても“わけあり”。9800形は元京成電鉄3700形3738編成で、千葉ニュータウン鉄道へ移ったのち、水色と黄色の帯色に変更され“新車”として3月21日から走り始めた。ようするに、帯の色が変わっただけ。北総鉄道では同形式の電車(7300形)が走るため、同路線では見慣れた車両といって良いだろう。

30年以上、走り続けた9000形が3月20日で引退。その翌日から9800形の運行が開始された

ちなみに、9800形が運転開始された前日の3月20日には、1984年の路線開設時から走る9000形が引退している。その置き換え用として登場したのが“新車”の9800形だった。

日比谷線が新車両で解決する問題

東京メトロ日比谷線13000系/3月25日デビュー

東京メトロ13000系は4扉7両編成で統一。日比谷線の新しい顔となる予定の新型車両だ

銀座、秋葉原、六本木など東京の繁華街を走る東京メトロ日比谷線には、車両はシルバー1色の03系が走る。同線には東武鉄道の20000系、20050系、2070系も乗り入れているが、この日比谷線には東京メトロ、東武鉄道の車両とも前後両端の2両が5扉車という車両が混じって走っている。乗り降り時間を短縮するため、こうした5扉車が登場したが、全車両でなく一部の車両のみということもあり、使い勝手の悪さからも評判は芳しくない。ドアの位置が均一でないために、ホームドアの設置もできずにいた。

そうした問題点を解決しようと登場したのが日比谷線13000系である。4扉7両編成で統一、ロングシートながら1人あたりの座席幅が03系の430mmから460mmに変更された。また、ドアの上部には17インチワイド液晶を3画面配置。いろいろな情報を提供できるように工夫されている。2020年度まで全44編成(計308両)がすべて13000系に置き換えられる予定だ。なお、日比谷線に乗り入れる東武鉄道の新型70000系も4扉7両編成で、近々デビューする見通し。

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