池上彰+佐藤優「SNS、最強の使い方」はこれだ たった「これだけ」で、効率が一気に上がる

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池上:あと私自身は、SNSのメリットは、「インプット」より「アウトプット」にあると思っているんです。

【最強の使い方3】「インプット」より「アウトプット」に使う

池上:きちんと読み手を意識して、自分が得た情報を整理して書く。そうやってアウトプットすることで、知識は自分のものになっていきます。それに、「アウトプット」を意識して「インプット」するほうが効率も上がりますから。

佐藤:確かにそうですね。池上さんも私も、書籍や講義、講演会といったアウトプットの場があるから、インプットの効率がよりよくなっているのだと思います。

池上:SNSで「発信力」をつけようと思ったら、まず「正しい日本語」で、親しい友達だけではなく「誰が読んでもわかりやすい文章」を書くことを意識するといいかもしれませんね。

佐藤:SNSを「インプット」で使おうとすると、どうしても「ノイズ」や「自分に都合のいい情報」が集まりがちで、時間の割には効率が悪くなりやすい。だから、「インプット」より「アウトプット」目的で使ったほうが効率がいい、という意見には私も賛成です。

真理は「楕円形」。偏るのはよくない

佐藤:結局、SNSの使い方は、「飲み会」や「読書」と同じだと思うんです。飲み会にばかり行って読書しない人は、もっと本を読んだほうがいいし、逆に、読書ばかりしている人は、時々は飲み会に参加したほうがいい。どちらか一方に偏りすぎるのはよくない。真理は「楕円形」ですから。

池上:そのバランスがとれている人は、あまりいないかもしれませんね。

佐藤:同様に、SNSばかりやっている人は、その時間を減らして、人に会ったり本を読む時間を増やしてほしい。逆に、一切やっていない人には、上手に使えば「簡略な連絡ツール」や「アウトプットのいい場」にもなりうる、ということです。SNSには「時間の浪費や依存性をはじめとした3つの危険性」があることを踏まえたうえで、自分なりの「SNSの上手な使い方」を身に付けてほしいですね。

池上 彰 ジャーナリスト

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いけがみ あきら / Akira Ikegami

1950年、長野県生まれ。1973年慶応義塾大学卒業後NHK入局。ロッキード事件、日航ジャンボ機墜落事故など取材経験を重ね、後にキャスターも担当。1994~2005年「週刊こどもニュース」でお父さん役を務めた。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、現在、東京工業大学特命教授。名城大学教授。2013年、第5回伊丹十三賞受賞。2016年、第64回菊池寛賞受賞(テレビ東京選挙特番チームと共同受賞)。著書に『伝える力』 (PHPビジネス新書)、『おとなの教養』(NHK出版新書)、『そうだったのか!現代史』(集英社文庫)、『世界を動かす巨人たち〈政治家編〉』(集英社新書)など。

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佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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さとう まさる / Masaru Sato

1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。

2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『読書の技法』(東洋経済新報社)、『獄中記』(岩波現代文庫)、『人に強くなる極意』(青春新書インテリジェンス)、『いま生きる「資本論」』(新潮社)、『宗教改革の物語』(角川書店)など多数の著書がある。

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