誰かと一緒のほうが生活が充実するのか、ひとりの時間を大切にするほうが充実するのか。意識調査を行ったところ、ソロモンと既婚男女とでは、明らかに正反対の傾向が出ています。驚くべきは、ひとりの時間を大切にするソロ女が66.9%であり、ソロ男をも凌駕しているということです。
ちなみに、ランチだけではなく、ソロモンたちは買い物さえもひとりで行きたがります。「人の買い物に付き合うのは苦痛だ」と感じているソロ男は、ほぼ半数の49.6%ですが、実はソロ女のほうが多く、54.2%にも上ります。既婚男女の合計が31.5%なので、いかにその差が大きいかがおわかりいただけると思います。
「おひとりさま」の一般化
かつて「おひとりさま」という言葉がはやりました。実は、この「おひとりさま」という言葉が生まれたのは意外に古く、1999年、ジャーナリストの岩下久美子さんが「これからは個の時代。女性が堂々とひとりで行動できる世の中にしたい」と「おひとりさま向上委員会」を発足させたことがきっかけです。その後『おひとりさま』(中央公論社)という本も出版されました。しかし、まだこの頃はあくまで一部の特殊なものという認識で、広く市民権を得るものではありませんでした。
その後、2000年代半ばから後半にかけて、女性の「ひとり焼き肉」や「ひとりカラオケ」などが各種メディアで取り上げられるようになり、2009年には、観月ありさ主演のテレビドラマ「おひとりさま」(TBSテレビ)が放映されるほどにブームとなりました。
こうして、最少催行人数1名からの一人旅専用のパックツアーサービスが生まれ、京都などの観光地では、外国人の団体客とは別に一人旅の「カメラ女子」の姿も数多く見掛けるようになりました。
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