こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。
「生涯未婚率」(50歳時点での未婚率)は右肩上がりで、直近の2015年では男性が23.4%、女性が14.1%と過去最高値を更新。「おひとりさま」という言葉も、昨今では定着してきているようです。メディアでは、独身の生き方を肯定するような論調が増えているように感じます。
「結婚しない=人に合わせられない」人なのか?
それでも、私が相談を受けるおひとりさまたちの多くは、わざわざ「ひとりが好きなんです」と言います。このように、「結婚できないんじゃなくて、しないんです」とあえて言わなければならない背景の1つには、「結婚しない=人に合わせられない、自分勝手な人」と思われたくない、という感情が少なからずあるように思います。
では、おひとりさまは本当に「人に合わせられない」人たちなのでしょうか。
そもそも、「人に合わせる」とはどういうことなのでしょう。一般的には、相手の気持ちを推し量り、不快にさせないように言葉を選び、遠慮がちに自己主張することなどを指します。ただ、もしこのような対応を続けていれば、自分が犠牲になっているように思えてくるでしょう。
たとえば、いつもデートの予定を相手に合わせている(自分の予定を変更してでも)、いつも家族のために自分のことを後回しにしている……。
そうしたくてやっているのだから、これでいいんだと思う方々もいるでしょう。ただ、こうして相手に合わせたのにもかかわらず、相手が自分の思いどおりにならなかったとき、どのように感じるでしょう。きっと「こんなに、配慮したのに」「こんなに尽くしたのに」と恨みがましい気持ちになるのではないでしょうか。その結果、攻撃的な言動につながることも多いのです。
こうして、相手を思ってしてきた行動が、結果として相手を傷つけてしまう原因になります。「人に合わせる」気持ちが強ければ強いほど、結局は、相手に過分な負担をかけることになります。
加えて、一見相手に合わせているように見えて、実はその真逆であることもあります。
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