彼氏「夕ご飯は何を食べたい?」
彼女「なんでもいいよ」(相手に合わせる言動)
彼氏「じゃ、天ぷらにしようか」
彼女「え~!? 天ぷらは重いよ」
彼氏「……(なんでもいいんじゃないのかよ)」
彼女「……(今ダイエットしてるって言ったよね? 私の話聞いてないの?)」
ある程度関係性が構築された相手との、よくありがちなこんなやり取り。一見身を引いているように見えますが、相手に“察してくれ”といわんばかりのこんな対応は、相手を大事にしていない、傲慢なものです。
大切なのは、「自分のために生きている」意識を持つこと
では、どうすればよいのでしょうか。大切なのは、「自分のため」に生きるという意識を持つこと。わがままになれと言っているわけでは決してありません。自分はこうしたい、こういう状況にある、ということを率直に相手に伝えればよいのです。
自分の気持ちに正直に、自分のために行動することができれば、気持ちに余裕ができて相手のことも大切にできるようになります。本当は嫌なのに「YES」と言うのではなく、「NO」と言うことの大切さを知っていただきたいと思います。
たとえば、あと、10分しか時間がないのに、相手が話し終わらなくて、そわそわしてしまう、なんてことはないでしょうか。何も言わずにいれば、相手にはもちろん伝わりません。相手の話もまともに聞けないどころか、話し終わらない相手に対して、怒りを感じてしまうこともあるかと思います。そうなれば、お互い不幸です。申し訳なく感じても、時間がないと伝えることこそが、自分も相手も大切にするかかわり方なのです。
自分の状況や思いを主張することは、お互いの理解を深めるための落としどころを見つけていくために必要なやり取りです。
人に合わせられないからといって、人との接触を断ってしまうようであれば問題ですが、人に合わせられないからこそ、お互い違いを認め、相手との対等な関係を築くことができます。自分軸で物事をとらえることができれば、相手の反応に過度に揺さぶられることなく、より自由な気持ちと自立を手に入れることができるのです。
「嫌われたくない」「関係を壊したくない」と人に「合わせている」方は、その思いが反対に相手との関係性を悪くすることがあることを知ってください。自分を大切にできるからこそ、人も大切にできるのです。
「おひとりさま」には、「人に合わせすぎてしまい疲れる」(自分らしくいられないので関係性が続かない)という人も多いように思います。つまり「人に合わせられない」のではなく、その真逆で「人に気を使いすぎている」ともいえます。
「人に合わせる」のが良いことだという呪縛から解放されて、自分のために生きてみると違う世界が見えてくるかもしれません。
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