「社長が何でも抱え込む」会社は成長できない

できるリーダーは社員を信じて仕事を任せる

経営者が自ら動きすぎてしまっていては、会社は伸びません(写真:Rawpixel / PIXTA)

4月に入り、多くの会社が新年度をスタートさせています。前年度からさらに業績を伸ばしたい、あるいは回復させたいと経営計画を練っている会社が大半でしょう。

私は弁護士、税理士の両資格を持ち、上場企業の取締役でもあります。こうした1人3役は珍しいと思いますが、それぞれの立場から会社を見ることで、経営を立体的に見られるようになりました。その経験から、経営が「伸びている」多くの会社では、社長が大切にしていることや考え方、取り組みに意外な共通点があることに気づきました。

「伸びてる会社」はみんな有言実行だ

拙著『伸びてる会社の意外な共通点』でも詳しく解説していますが、伸びてる会社の社長は目標数字を全社員と共有しています。自分が立てた目標を内に秘めて頑張るタイプの社長もいますが、伸びてる会社はみんな有言実行です。

(※)拙著のタイトルや本文で使用している「伸びてる会社」という表現は、正しくは「伸びている」とすべきですが、現在進行形で成長しているスピード感や躍動感を伝えるためにあえて「伸びてる」という表現にしています。

目標を社員の前で公言したほうがいい理由は2つあります。

まずは、社長1人の力では会社の目標を達成できないからです。社員の力を借りるためには、社員一人ひとりが目標数字を認識し、その数字を達成したいと感じてもらったうえで仕事に取り組んでもらう必要があります。

会社全体の目標を各部署や各人に細分化したり、各月や各週に細分化したりして、社員一人ひとりがその目標数字のどの部分を担っているのかを見えるようにし、役割を自覚できるようにする必要があります。全社の目標として大きな数字をいわれても、社員はどう頑張ればいいのかわからないからです。

次ページ目標数字を全社員と共有するもう1つの意義
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