関下さんは、新人研修に携わった企業の配属先から「新人がタメ語で話してくる。どういう教育をしているんだ」と怒られた経験があったそうだ。
社外のお客様には敬語が使えるのに、自分の部署や、他部署の人に対してなぜかタメ語で話し出す人がいるという。フレンドリーに接したいのかもしれないが、最低限の礼儀は必要だ。さらに、派遣社員の若い女性にタメ口をきく新入社員もいたと振り返る。正社員だからといって偉そうにしていると、悪評が広まるのは間違いない。
LINEやSNSをチェックしたり、ニュースを見たりと、1日中スマホをいじっている人は多いだろう。長時間チェックしないと落ち着かないという、依存症の人もいるようだが、それが勤務時間中に出てしまうのは問題がある。仕事の最中に、チラチラ、私物のスマホをチェックしていたら、「仕事に集中していないだろう?」と言われても文句は言えない。
「休憩時間にスマホを見るのは構いませんが、スマホに没頭するあまり、研修担当者や上司と廊下ですれ違っても無視する人がいます。これは感じの良いものではありません。廊下ですれ違う時は、『お疲れ様です』と声をかけるか、軽く会釈をするのがマナーです」(関下さん)
ランチや飲みの席でテーブル上にスマホを置かない
入社後、配属されると、上司や先輩にランチや飲みに連れていってもらう機会があるかもしれない。そんなとき、最低限のマナーは守るようにしよう。
「おそらく、上司や先輩にごちそうになると思いますが、上司より高いメニューを頼むのはマナー違反です。親しくなってからなら構いませんが、最初のうちは上司と同じか、高くないものを頼んでおきましょう」(関下さん)。先輩にその店のオススメを聞いて、それを頼むのも手だ。
ごちそうになった後、「上司が会計を済ませている時に、その様子を後ろで見ていたら、『ジロジロ見るな』と言われた」(新聞・26歳)という人もいた。お礼を言うために、近くにいたのかもしれないが、これもマナー違反だ。会計をしている間、先に店外に出て、上司が出てきた時にお礼を言うようにしよう。また、友人と一緒にいるときと同様に、テーブルの上にスマホを置くのもNG。上司や先輩と話している時、チラチラとチェックするのは、失礼だ。
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