夫が気づかない「妻が怒っている本当の理由」 重大なことが起こってからではもう遅い
相談者、大森圭介さん(仮名)は、なんとしてでも離婚は避けたいという気持ちが強く、その後「修復プログラム」に沿って夫婦関係の改善に努めました。
初めに意識したのは、妻の理由なき怒りを素早く察知できるようにすることです。そして、具体的な言動に落とし込んで実行に移したのです。その結果、ここ最近見ることがなかった妻の笑顔が少しずつ戻り、子どもを交えての会話しかしなかった状況から、2人だけの会話も増えてきたというのです。
大森さんは、最悪な結果を回避し、なんとか修復プログラムによって夫婦関係を改善しましたが、そもそもどうやって理由なき怒りに気づけばいいのでしょうか? 男性の多くは「気づく」ことに鈍感ですから、少しコツが必要です。以下で解説します。
妻の理由なき怒りはどうやって察知するか
【1】妻への「関心量を増やす習慣パターン」を形成する
まず、「妻に関心をもつこと」が大切です。関心をもつことをしなければ、妻の“変化”に気づくことができません。とはいえ、もともと“気づくこと”が苦手な夫が、どうしたら妻の変化に気づくことができるのか? それは、気づきに繋がる行動を習慣化してしまうことです。たとえば、「毎日、目を見てあいさつする」「朝一番にハグをする」など。
目を見ると顔全体も目に入るので、ヘアスタイルを変えたことや、肌の調子、疲れている、楽しそうというちょっとした妻の変化に気づきやすくなります。
また、ハグは気軽に体温を感じながら愛情も育むことができる効果的な方法です。妻の体調や体格の変化に誰よりも早く気づいてあげられることも夫の役目なのです。
【2】妻の声やトーンを意識する
意識して妻との「コミュニケーション」を増やしましょう。声のトーンや言葉数からも妻の様子を察知することが可能です。
たとえば、いつもよりも、話す声のトーンが低いときや、単語でしか返答してくれないときは、体調が悪かったり気分が乗らなかったりしたときです。
いつものあいさつが「行ってらっしゃ〜い♪」「お帰り〜!」と語尾が上がって軽やかだったり、帰宅するなり「聞いて聞いて」と話しかけてきたりするときの妻は、比較的気分が安定している状態だといえるでしょう。
【3】「余裕のある男を生み出す10分タイム」をつくる
妻の理由なき怒りを察知するには、自分の精神状態を安定的に保ち、「余裕をもつ」ことが大切です。自分自身に余裕がなければ妻の怒りに気づいてあげられる余裕もありません。何事にも余裕がない人は、往々にして時間管理が苦手です。とはいっても、仕事で忙しくてそんな時間はない! という声が聞こえてきそうですが、「余裕のある男を生み出す10分タイム」でいいのです。
「平日は帰りも遅いし何もする余裕がない」という人は、起床時間を10分だけでも早めてみましょう。朝の10分は、夜の1時間よりも効果的です。
また、それでもストレスレベルが高いと感じている人はランニングをしたりジムに行ったりして体を動かすことをお勧めします。運動をすることで、ストレスホルモンである“コルチゾール”を抑制する働きがあることが科学的に証明されていることからも、心を安定させるには確実な方法です。これも、ジムに通う時間がない、というのでしたら「10分タイム」でストレッチをするだけでもいいのです。
何はともあれ、まずは自分が好きなことをしてみるのがいちばんです。妻の理由なき怒りに手遅れになる前に気づき、対処することで安定した家庭が実現し、仕事にも好影響を及ぼすはずです。
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