40代では、13.5%、50代でも8.3%のおっさんが20代女性との結婚を達成しています。つまり、40~50代でも実数にして合計4013人のおっさんは、20代という若い妻を手に入れることに成功しているわけです。なかなか健闘しています。
中年の若い子好きと「未婚化」は関連性がある
このおっさんの若い子好きという意識と昨今の未婚化は、実は関連性があるのではないでしょうか。
宝くじを買う感覚で説明します。たとえば、100円払えば必ず10円もらえるくじAと、同じく100円だが、100分の1の確率で1000円当たるけれど、はずれはゼロ円というくじBがあったとします。どちらを選びますか?
大抵の人はBを選択すると思います。確率的には、まず当たらないのにも関わらず。確実に10円をもらうより、「もしかしたら」という期待で人はBを選んでしまいます。これが宝くじを買う人の心理です。
ところが、これが1枚100円ではなく1万倍の1枚100万円のくじだとするとどう思うでしょうか?
確かに、当たれば1000万円もらえるかもしれないが、手元の100万円を失う可能性が大きい。こうなると、人はそのリスクを恐れ、Bを選択しなくなります。要は、自己リスクとの兼ね合いなんです。金額が高いとどうしてもそれを失いたくない気持ちが勝ちます。それが冷静な判断力というものです。
これをおっさんの結婚にあてはめてみましょう。ここに、婚活にいそしむ40代のおっさんがいたとします。今まで、さんざん婚活してきましたが、ずっと結婚できませんでした。しかし、もはや贅沢は言っていられない。次、決めなければ生涯独身確定だという状況だと仮定します。
そのときに、「あなたがOKすれば確実に結婚できるが、ほぼ同年代のアラフォーのAさん」と「その子を狙うライバルもたくさんいて、あなたがプロポーズしても結婚できる可能性は低い20代女子のBさん」の2人がいたとします。さて、おっさんはどちらを選ぶでしょうか? もちろん、実際は年齢だけで相手を選ぶわけではありませんが、便宜上シンプルにしています。
理屈で考えれば、間違いなくAでしょう。だって確実に結婚できるのですから。若いとかかわいいとかそんな条件を言える立場ではないのです。でも、このおっさんはBを選んでしまいます。そして、当然のごとくフラれます。
もうこのおっさんでいいと言ってくれるAのような女性は2度とあらわれることはないでしょう。生涯独身確定です。お疲れ様でした。
なぜ、このおっさんは無謀な選択をして玉砕してしまうんでしょう? 実は、こうした選択をしてしまうことは、サルの実験でも立証されています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら