森川亮「若者はリアルに価値を求めている」 ミレニアル世代はシェアしない
FacebookやInstagramには、ユーザーやメディアが投稿した動画であふれている。しかし、そうしたグローバル規模のプラットフォームの外で、生まれた時にはネット環境が整備されていた「デジタルネイティブ世代」が、動画で交流していることをご存じだろうか?
2000年以降に成人する若者を「ミレニアル世代」と呼ぶが、彼ら彼女らは手のひらサイズのコンピューターとも言えるスマートフォンと常時接続のネット環境で、従来の世代とはまったく異なる消費スタイルを持っているとされる。
そんなミレニアル世代の中でも、女性に特化したメディアとして注目を集めているのが、「C CHANNEL」だ。今年1月には動画再生数が6億回を突破。スマートフォンでの閲覧を前提とした縦型動画によるハウツーコンテンツを中心に、日本のみならずアジアでも人気のサービスに成長した。
4月には3万人規模の大型イベントの開催も控えている。なぜいま、リアルイベントを開催するのか。その理由を同社社長の森川亮氏に訊いた。
若者は動画を投稿しなかった──
──C Channelのターゲットは当初からF1層(20歳から34歳までの女性)でしたね。狙い通りに、うまく進みましたか?
当初からF1層を狙っていましたが、予測していた通りにいきませんでした。
これまでの経験を踏まえると、19歳以下の若年層だとビジネスにならず、オタクやマニア向けのサービスはグローバル展開が難しい、と考えました。ですから、一般の人が多く利用できる、普遍的なテーマを持ったサービスを構築しました。