世界初!韓国「協同組合メディア」の挑戦

出資は1人3000円以下、全く新しいネットメディアが登場

インターネットの普及、さらにポータルサイトなどニュースが無料で閲覧できる機会が増える一方で、新聞をはじめとする活字メディアの収益力が落ちている。ネットメディアの攻勢がある一方で、将来、あるいは足元の収益モデルをどう組み立てるかが課題となっているのは日本だけではない。

そのような状況の中、収益モデルの構築において一つの回答を得ようとある決断を下したメディアが韓国にある。ネットメディア『プレシアン』(PRESSIAN)が、その主役だ。

韓国で登場した新たなメディア「プレシアン」

協同組合で運営されるメディアは、世界でも例を見ない。社団法人である日本の共同通信のような形態はあるものの、読者個人が直接組合員として運営に参加する協同組合のメディアは非常に珍しい。

1人3000円以下の出資金で組合員に

『プレシアン』は6月1日、「協同組合」設立への発起人集会を開き、今後、市民から組合員としての出資を求めメディア活動を続けていくことになった。実は、プレシアンは現在のところ、株式会社として運営されているネットメディアで、2002年に設立。大手新聞社に在籍していた記者を中心に現在約30人の従業員で運営されており、平均ページビューは月間100万程度だ。7月4日に認可され、正式に「協同組合プレシアン」が発足。組合員は消費者組合員と職員組合員に分かれる。

具体的には、組合員として加入を希望し認められた者は出資金として1口1万ウォン(約880円)を3口以上出資、月組合費1万ウォン以上を納付する。組合員になれば「1人1票」の原則により、組合総会、代議員総会、理事会などを通してプレシアンの経営に参加できるようになる。

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