が一般的な聞き方です。教えてあげたい教師魂に駆られていると、その店員さん「バス? バスってなんだろう?」と独り言。ああ、Three of us の最後の部分だけ聞き取れちゃったみたいです。
すると、通じないのは慣れっこなのか、そのアメリカ人、One, two, three(イチ、ニ、サン)とひとりずつ指さして説明。わかりやすい! 明るい表情になった店員さん、すかさず同じ動作で One, two, three, okay!(イチ、ニ、サン、了解!)と、最後はOKのジェスチャーつき。フレンドリーさはばっちり伝わりました。なんだかほほ笑ましい。
英語があまり通じないと思ったのか、アメリカ人のひとりが片言の英語で、Non-smoking, please.(禁煙席、お願い)とゆっくり言うと、一瞬考えてから、Okay, okay(はい、はい)と店員さん。そして、
と説明! うーん惜しい。これだと立ち飲み屋です。違いますよね、「席が空いてない」って言いたいはず。せめてchair(椅子)じゃなくてseat(座る場所・席)にしたら通じたのですが……。いすは家具そのものを指してしまうんです。ふつう、こんなときはtable(テーブル)を使って
と言うとよいでしょう。または、
でもよかったかもしれませんね。
さらに外国人が増えてきたら大変ですよ!
案の定、アメリカ人たちは No chairs? Japanese style? Tatami? (いすなし? 和式? 畳?)と勘違いしています。それを聞いた店員さん、 No tatami. Only tables. (畳なし。テーブルだけ)と説明。
アメリカ人たちは「いすなしだけど座敷じゃなくて、テーブルだけ」と言われて、きっとスタンディング・バーみたいなイメージになっちゃってます。そして、店員さんはどうして「座敷?」と聞かれたのかもわからないまま、「テーブル席しかございません」と言っているつもりだから、もう理解しあえません。
アメリカ人が Do you drink standing?(立ち飲みですか)と聞けば、No, no, sit down.(いや、違います、座ってください)と言う。すると「床に座るのか」となり、店員さんは「座敷じゃありません」と繰り返す。アメリカ人たちも理解できないものだから、おふざけも入ってきて、「じゃあテーブルに座るのか」とか「寝ころんで飲むのか」とか、だんだん話がおかしな方向に……。話がそれればそれるほど、店員さんは理解できなくなり、冬なのに汗かいてかわいそう。見かねてつい口をはさんでしまう筆者。
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