「5月面接・6月内定」と思っていると失敗する

本当の就活スケジュールは指針より早く動く

これらは学生の就職意識、職業意識の醸成に役立っている。しかし、企業と学生の間に採用に関する約束はないのが前提で、「就活の前段階」「就活準備」という位置づけになっている。特に経団連に加盟する大手企業は、採用活動を正式に始めるのは3月からだ。

3月に入ると、就職ナビがオープンして、企業ごとのプレエントリーを受け付ける。企業の採用ホームページもオープンし、プレエントリーすればマイページを取得することができる。そこでより詳細な情報が得られるようになり、志望企業のセミナー・会社説明会などのイベント情報が届くようになる。ここからが本格的な就活だ。

HR総研の「2018年新卒採用動向調査」で企業の動きを確認すると、過半数の企業が3月にセミナー・会社説明会の開催をスタートさせている。1001名以上の企業では3月開始が約6割に達している。昨年に引き続き3月にほぼ一斉にスタートする印象だ。

エントリーシートは学生絞り込みが目的

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就活の最終ゴールは、「内定」の獲得だが、そこにたどりつくまでにいくつかのハードルがある。セミナー・会社説明会への参加は比較的低いハードルだが、採用担当者が学生をチェックしているケースは少なくない。せっかく参加した説明会で印象を落として、次に進めなかったという学生もいる。やる気をアピールしようと、前の席に座るのはよいが、途中で居眠りをしたり、スマホをいじったりすれば、逆効果になる。それでは落とされるために説明会に行っているようなものだ。

また志望動機などを書くエントリーシート(ES)は、学生を絞り込むのが目的なので、そこでかなりの学生が落とされることになる。こういう難関を乗り越えて面接にたどり着く。

さて問題はその面接がいつ行われるか? 最初に述べた通り、「採用選考は6月1日以降」(それ以前の面接と試験を自粛すべきと定めている)とされているが、実際に企業が6月1日から面接を始めているわけではない。

就職ナビに出ている就活スケジュールをみると、マイナビは、4~5月に「エントリーシート」、6月に「試験・面接」開始とある。リクナビは、3月下旬から4月頃に「筆記試験・面接」が順次始まるイメージの図を出しているが、「6月からは徐々に『内々定』が出始めます」と記載している。経団連の指針を企業が守る前提で作成されているようにも見える。

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