留学を仕事に生かせる人と生かせない人の差 企業の本音を知って就・転職を有利にしよう

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企業は留学経験者を採用するとメリットがあるのか。Global ACE事業の委託を受けたJAOS海外留学協議会の調査によると、「企業が採用時に重視する能力」の上位回答は次のとおりとなった。データはいずれも「海外就業体験者が若年層の就業能力開発・キャリア形成に及ぼす影響・効果に関する調査研究」(平成26年度厚生労働省委託事業、JAOS調べ)を基にしている。

企業が採用時に重視する能力

1位 仕事への意欲
2位 コミュニケーション力
3位 チャレンジ精神
4位 実行力
5位 主体性
6位 協調性
7位 規律性
8位 柔軟性

 

これらの能力を帰国者たちが持ち合わせていれば、企業と帰国者は相思相愛ということになる。Global ACE事業の対象である「海外就業体験者(現地でアルバイトやインターンシップ、ボランティアなど働く経験をした人たち)」553人からの回答によると、彼らが現地経験で向上させたと感じている能力ランキングは次のとおりであったのだが、企業の求める能力との一致はどうであろうか。

1位 異文化適応力
2位 語学力
3位 好奇心
4位 実行力(企業の求める能力の「第4位」)
5位 主体性(企業の求める能力の「第5位」)
6位 コミュニケーション力(企業の求める能力の「第2位」)
7位 チャレンジ精神(企業の求める能力の「第3位」)
8位 柔軟性(企業の求める能力の「第8位」)
9位 日本人としてのアイデンティティ
10位 人的ネットワーク
(ランキングは男女平均値)

 

企業が求める能力・資質のうち、5つの項目が一致していることがわかる。つまり、これから海外へ出て学ぼうという人たちは、これら5つの項目を伸ばすように集中すれば、帰国後の就職で大いに有利になるということである。

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