偏差値重視の親が知らない「食える力」の教育

2020年、教育界の「関ヶ原の戦い」が勃発する

「よし、できた!動かしてみよう」

1月のある土曜日、東京・渋谷にある子ども向けのIT・ものづくりの教室『LITALICO(リタリコ)ワンダー』に、HONZ代表の成毛眞氏が訪れていた。

1月にリタリコワンダーを訪れた成毛眞氏。2月6日発売の週刊東洋経済『「食える子」を育てる』では、成毛氏とリタリコの長谷川敦弥社長の対談を掲載(撮影:梅谷 秀司)

 子どもたちが操作していたのは、レゴと米マサチューセッツ工科大学とが共同開発した教育ツール「マインドストーム」。まずはレゴブロックを組み立て、その動作をパソコンでプログラミング。角材の上を平行移動するなど、ロボットの複雑な動きを実現させていた。

最大の変化はセンター入試廃止

週刊東洋経済2月6日発売号(2月11日号)の特集は『「食える子」を育てる」です。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

リタリコの長谷川敦弥社長が「テクノロジーの分野では、自分ができないことをやってのける子を親が尊敬するようになる」と話すと、成毛氏は「教育という言葉をもう変えるべきなのかも。教え込むのではなく、個性や才能を引き出す。教室と呼ぶのもやめて、学習の場、略して学場とかね」と返した。

今、リタリコのようなロボット・プログラミング塾が盛況だ。背景にあるのは、子どものころから今後社会で必要になるスキルを身につけさせたいという親の気持ちである。その熱は今後高まりそうだ。2020年度から小学校でプログラミング授業が必修化されるからである。

「英語なら何とかなるが、プログラミングはいっさい習ったことがない。どうすればいいのか」(都内の小学校教師)。教育現場からは不安の声が挙がるが、時流に合わせて教育内容が変化していくのは当然である。

次ページ最大の変化は2020年度の大学センター入試廃止
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 本当に強い大学
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 実践!伝わる英語トレーニング
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ANAが希望退職実施へ<br>雇用維持貫くJALとの差

ANAホールディングス傘下の全日本空輸は10月7日、退職金の割り増しによる希望退職の募集を労働組合に打診。一方の日本航空(JAL)は同日に開かれた定例会見で、人員削減の考えはないと明言。両社で対応が分かれた要因とは。

東洋経済education×ICT