「自己肯定感」が低い人に現れる"残念な症状" 伸びる人と停滞する人の差にもつながる
自己肯定感が低いときに現れる3つの傾向があります。以下、自分にあてはまるかぜひチェックしてみてください。
1.「不安」が先に立ち、人からの感謝の言葉を受け止められない
人に何かしてあげたときに「ありがとう」と言わたり、「ニコッ」とされたり、お礼の品をもらったりして感謝の気持ちを表されることがあります。ところがそれを素直に受け止められず「うれしい」「幸せ」という感情が湧きあがりません。逆に「不安」になり、「何か裏があるのではないか」と勘ぐったりします。
2.忠告されたときに「怒り」が湧き上がる
人から注意されたり忠告されたりしたとき、自分が非難されたり、否定されたと感じて、「怒り」が湧き上がります。相手は自分のことを思って言ってくれているのに、それをアドバイスとして受け止められず、敵視してしまうのです。
3.「恐れ」から、失敗をしたときつい言い訳をしてしまう
失敗をしたとき、それを素直に受け止めることができません。また迷惑をかけたとき謝ることができません。そしてつい言い訳をしてしまいます。また誰かに責任転嫁をしてしまいます。「恐れ」からくるものですが、素直になれず自分を正当化しようとするのです。このときの口癖は
・「時間がなかった」
・「忙しかった」
・「私は悪くない」
が典型的なものです。
どうでしょうか。みなさんも当てはまることがあるでしょうか。
「不安」「怒り」「恐れ」
自己肯定感が低いときには、このような「マイナス感情」がコントロールできないという特徴があります。では、なぜそんな状態に陥ってしまうのでしょうか。
私たちを守るのも、成長を阻害するのも、同じ心のフタ
私たちの心の奥には純粋な心が眠っています。まるで子どものようなピュアな心です。これは、純粋すぎて傷つきやすい本音の感情です。よって私たちは傷つかないように心にフタをします。心理学ではペルソナ(役割性格)というものですが、私たちを守っているものとも言えます。ところが、このフタが私たちの成長を阻害しているとしたら驚くでしょうか。
フタを閉めたままだと「取り繕う」ような思考になります。固定観念にとらわれた考えをします。「私はこういうタイプ」などという言い方はその典型です。自分を決めつけることで、傷つかないようにしているのです。2016年にヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の中で、主人公の津崎平匡が「プロの独身」を自認していたのも同じようなことです。
こうした思考に陥っていると、日頃から自分の本音とあまり向き合うことがありませんから、自分の感情の扱いがとても苦手になります。そして、ちょっとしたことで「不安」「怒り」「恐れ」が増幅され、過敏に反応してしまうのです。
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