「自己肯定感」が低い人に現れる"残念な症状" 伸びる人と停滞する人の差にもつながる
同じような経験をしているのに、ぐんぐん伸びる人と停滞する人がいます。その違いは、いったいどこにあるのでしょうか? どんどん挑戦的に行動を変えていける人と保守的に行動を変えない人の違いは、何なのでしょうか?
筆者は2006年から10年以上にわたり、学校や企業で、どうすれば人の行動がよりよく変わるか(専門的には「行動変容」と言います)をテーマに人材育成を実践してきました。具体的にはITシステムを使い、どんな目標を立てたか、実際に行動できたかどうか、自分で行動をどう振り返ったかを、のべ1万人以上をモニタリングし、分析してきました。
その中で、伸びる人と停滞する人の違いは『自分と本音で向き合えている人とそうでない人の差』であることがわかってきました。
そして自分と本音で向き合えるかどうかについては“自己肯定感”が肝であることがわかったのです。
自己肯定感とは
自己肯定感(self-esteem:自尊心)は、自分のあるがままの姿を受け止め、「自分は大切な存在だ」と心から思える状態です。
自己肯定感が高い人は、楽観的に物事を考えることができるので、少々不安であっても前向きな行動を起こすことができます。また自分の気持ちを開示することができるので、周りからのアドバイスも受けやすく、ぐんぐん成長することができます。
その逆に自己肯定感が低い人は、悲観的に物事を考えてしまう傾向があります。新しい行動を起こそうとしてもリスクを考えて踏みとどまってしまい、前に進むことができません。私は悲観的であることが悪いとは思いません。リスクを考えて対処することも大事だからです。ただ過剰にリスクを考えすぎることにはデメリットがあります。
自分で今の自己肯定感の状況はどうなのか、観察できる技術を身に付けると、もっと日々が楽になるはずです。
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