インテルの第4四半期は前期比9.8%増収 データセンターサービスの需要が堅調
[26日 ロイター] - 米半導体大手インテル<INTC.O>が26日発表した第4・四半期(12月31日まで)決算は前年比9.8%の増収となった。パソコン(PC)市場が安定化していることに加え、データセンターサービスへの需要が増加したことが追い風となった。 純売上高は163億7000万ドルと、前年同期の149億1000万ドルから増加した。トムソン・ロイターがまとめたアナリスト予想平均の157億5000万ドルも上回った。
売上高はデータセンター事業が8.4%増の46億7000万ドルに拡大。携帯電話やタブレット端末向け半導体を含むPC事業は、4.3%増の91億3000万ドルだった。
インテルはアナリスト向け電話会議で、クラウド部門については第4・四半期と同水準の伸びを見込んでいるが、法人向け部門については改善を見込んでいないと説明した。
インテルはデータセンターやIoT(モノのインターネット)のほか、自動車向けの事業を強化し、PC事業への依存度を減らしている。
一方、純利益は35億6000万ドル(1株当たり0.73ドル)と、前年同期の36億1000万ドル(同0.74ドル)から減少した。
一時項目を除いた1株利益は0.79ドルで、予想の0.74ドルを上回った。
また、第1・四半期の売上高予想については、148億ドル(プラス/マイナス5億ドル)との見通しを示した。アナリストの予想平均は145億3000万ドル。
2017年度の売上高は前年比で横ばいと見込んでいる。これについてスタイフェル・ニコラウスのアナリストのケビン・キャシディー氏は、インテルの見通しは控えめな数字であり、投資家には好意的に受け止められたと指摘した。
決算発表を受け、インテルの株価は時間外取引で2.2%高で推移している。
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