iPhone「カメラ機能」を使いこなす意外なコツ iOS10.2で新機能も追加

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最後のLive Photosは標準では、最後に選択したモードがそのまま保持される。Live Photosは撮った写真の前後の動きも記録できて楽しいが、サイズが大きくなるデメリットがある。容量を節約したい人は、Live Photosをオフにしておいてもいいだろう。自動的にLive Photosがオンに戻っているのは不便という人は、そのままこの設定を変更しないようにすればいい。

逆に、Live Photosを忘れずにオンにしたいという人は、この設定項目をオフにしておくほうがいいだろう。「設定の保持」の項目をオフにすると、カメラを起動するたびに、Live Photosがオンになる。Live Photosはシャッター音が小さく、大きな音を出すのにふさわしくない場所やシチュエーションでも活躍する。自動的にこのモードになるようにしておけば、うっかり大音量でシャッター音を鳴らして恥ずかしい思いをすることもなくなるはずだ。これはマナーモードでもシャッター音が強制的に鳴る日本版iPhoneならではのテクニック。シャッター音が無音になるアプリを入れるよりお手軽なので、試してみることをオススメしたい。

3.動画はサイズやフレームレートを設定する

動画の解像度、フレームレートは使っている端末や用途に合わせて選ぼう

動画は、ファイルサイズが大きくなりがちで、iPhoneのストレージを圧迫する要因にもなる。iPhoneは6s、6s Plusから4Kでの動画撮影に対応したが、その分サイズも大きくなり、1分間の動画で350MBほどになってしまう。4Kテレビや4Kディスプレーに出力して見るのでなければ、あえてこの設定にする必要はないだろう。

標準設定では、動画のサイズは1080p(1080×1920ドット)の30fps(1秒間のコマ数)になっている。特に設定を変更していない場合は、このサイズになっているはずだ。ただし、これでも1分間のサイズは130MBになり、決して小さいとは言えない。また、Plusでない4.7インチのiPhoneの場合、画面の解像度は750×1334ドットで、1080pに満たない。1段解像度を落とし、720p(720×1280ドット)にしても、iPhoneで見る分には十分なクオリティだ。

720pに設定を変更すれば、1分間の動画サイズは60MBにまで落とすことができる。設定の変更は、「設定」にある「写真とカメラ」の「ビデオ撮影」で行う。逆にテレビなどに出力する際には、解像度を考え、1080pにしておくことをオススメしたい。標準設定は先に述べたように1080pの30fpsになっているが、スポーツなど、動きの激しい映像を撮りたいときは、1080pの60fpsに設定しておくといいだろう。普段あまり開かない設定メニューだが、用途に合わせてサイズを選ぶようにしたい。

石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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