キーマンが去ってもUSJの「絶好調」は続くか 「ポスト森岡」時代に求められる采配とは?

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「ハリポタ」の開業により、関西圏外からの来客も大きく伸びた。「ハリポタ開設によって宿泊客が増加したことによる、飲食や物販などの収益貢献は大きい」(USJ広報)。

2014年開設の映画「ハリー・ポッター」のエリアは大ヒットだった ™ & © Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR. (s16)

さらに「ハロウィン・ホラーナイト」といったイベントの料金体系を変更して集客につなげたり、「エヴァンゲリオン」や「進撃の巨人」といった人気コンテンツを「ユニバーサル・クールジャパン」という巨大イベントに結集させたりと、森岡氏が主導した仕掛けは次々と話題を呼び、集客増につなげていった。

次の注目は何と言っても、任天堂と共同で開発する新エリア「SUPER NINTENDO WORLD」。任天堂の世界観を再現するエリアで、開業は2020年の東京五輪前を予定。投資額は500億円超とハリー・ポッターを超える過去最大級の施設になりそうだ。

USJは個々のアトラクションで集客

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのUSJだが、立役者が去った後も成長を続けるためには何が必要となるのか。「重要なのはディズニーリゾートとの構造的な違いを認識しておくこと」と前出の井手氏は語る。井手氏が指摘するのが、「個のユニバーサル・スタジオ、全体のディズニー」と言われる米国発祥の考え方である。

「USJは主に個々のアトラクションの魅力で集客している。その方針は奏功しているが、今後も客に飽きられないためには、新規投資を続け、魅力ある施設を投入し続けなければならない。これはUSJの宿命と言える。一方でディズニーリゾートは、ディズニーの世界という空間の魅力で集客している側面が大きい。顧客はディズニーの世界観や哲学に共感して足を運ぶ。パークとしての性格は大きく異なる」(井手氏)。

ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは20年、ディズニーランドに「美女と野獣」や「ベイマックス」といった新施設を開設予定。さらにディズニーシーに「アナと雪の女王」の新施設も開発を検討している。これらはいずれも、ディズニーの人気コンテンツ。新施設はディズニーの世界観を膨らませる役割も担うことになる。

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