30~40代男の「婚活」に見える残酷すぎる現実 「安くて簡単な」出会いの成婚率は高くない

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ちなみに貴男さんは、俳優の松重豊さんに似たルックスで、中規模の企業に務めているため、収入面も問題ありません。ただ、話を聞いていると、40代という年齢に加えて、女性とのトークやメールが苦手なことで、うまくいかなかったことがわかりました。婚活パーティーにおけるトークは「たった数分」、婚活サイトにおけるメールも「たった数十文字」という短いものだけに、年齢の高さとコミュニケーション力の低さがネックになりやすいのです。

しかし、「短いトークやメールで女性の心をつかむことが難しい」のは当然であり、婚活中の女性たちはそんなことを求めていません。もちろん、「恋愛の延長線上に結婚を考える」恋愛体質の女性もいますが、大半は「短いトークやメールで好きになれるとは思っていない」という現実を理解したうえで結婚相手を探しに来ています。婚活中の女性が考えているのは、ぼんやりとした恋愛ではなく、現実としての早期結婚。「外見や収入はいいに越したことはないけど、それよりも感じよく会話できて、価値観や生活スタイルが合う男性を探したい」と思っているのです。

「3ギブ&1テイク」で女心をつかむ

貴男さんには、「短期勝負である婚活パーティーや婚活サイトで、40代が不利なのは仕方がない」という現実と、「短いトークやメールでも、その不利を覆せる可能性はある」という希望を伝えました。

年齢の不利を覆す最大の方法は、婚活中の女性たちが求める「感じよく会話できて、価値観や生活スタイルが合う男性」になり切ること。ビジネスでのやり取りは「ギブ&テイク」が基本ですが、婚活を成功させたいのなら「3ギブ&1テイク」という感覚がちょうどよく、これをトークやメールで実践すればいいのです。

最初のギブは、相手への質問。相手への関心を伝え、会話のきっかけを与えます。次のギブは、相手の回答に対する共感。「僕もそう思います」「それはいいですね」などの言葉で自己肯定感を与えましょう。3つ目のギブは、相手に対するホメ言葉。話の内容や話し方、外見や持ち物をホメることで、幸福感を与えます。3つのギブができれば、相手からも、質問、共感、ホメ言葉など、何かしらのテイクをもらえるでしょう。

このアドバイスを貴男さんにしたところ、「時間が短いのだから、もっと自己PRしたほうがいいのでは?」という疑問が返ってきました。しかし、その考え方は真逆。すぐに別れても問題ない通常の恋愛では、もう少し押しの強い男性のほうが女性の心をつかみやすいものですが、長い結婚生活を視野に入れた婚活では「女性を大事にできる」「コミュニケーションが取りやすい」ことを感じさせるほうが重要なのです。

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