文系にプログラミングが必要な本質的な理由

大人の悩みにも「9歳の壁」にも役に立つ

そこで、このような問題解決へのプロセス(アルゴリズム)を決めることによって、コンピュータが高速で処理できるようにしたのが、経路検索や乗り換え検索などのアプリです。

実は「プログラミング」というと、コード(複雑な文字列)を書くイメージが強いのですが、実際には「問題を解決するための仮説作り」や「より良く実現するための仕組み作り」「矛盾しないためのルール設定」といった“実現するための方法”を考える時間のほうが圧倒的に長いのです。コードを書くのは本当に最後の最後です。

アイデアを実際の形にできる

アイデアをプログラムへ落とし込むことで、思考が整理され、さらにルールさえ作ってしまえば、コンピュータが自分の代わりに作業をしてくれるなど、自身の力を何倍にも拡張できるのが、プログラミングを学ぶことの最大のメリットの1つといってもいいでしょう。

プログラミングを学ぶというのは、100年前にはありえなかった次の3番目の方法を使える時代になったということです。

1.自分でやる

2.人にやってもらう

3.コンピュータにやらせる

自分でプログラミングしない人(他人の作ったソフトウエアを使うだけの人)は、誰かが決めたルールや、誰かが決めた仕組みの中でしか作業したり、遊んだりすることしかできません。一方、プログラミングを学べば、その世界(ソフトウエア)のルールや仕組みを自分で決められます。

ちなみに、アイデアとプログラミングの素養があれば、ソフトウエアやサービスのすべてを自分一人で作る必要はまったくありません。大切なことは、アイデアをプログラムへ落とし込む際の肝となる「考え方」や「実現方法」を、みなさん自身が“イメージできる状態”になることです。

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