トヨタ式「子どもでもわかる」片づけの極意 ポイントは「使用頻度」と「動作経済」
「主作業」の最大化が生産性向上の要
片づけをしようとする際、知っておくといいことがあります。それは、人の動きはおおむね4つに分けられるということです。具体的には、①主作業 ②付随作業 ③準備・後始末作業 ④ムダ・例外作業です。
仮に「テーブルの上のお茶を飲む」場合で考えてみましょう。この場合の①主作業は「湯のみに口を当ててお茶を飲む」、②付随作業は「湯のみを手元に引き寄せる」「湯のみを口元に移動させる」ということ。この動作に関連する③準備・後始末作業は「急須にお湯を注いで、湯呑みにお茶を入れる」というものです。 また、④のムダ・例外作業はたとえばですが「急須や湯のみを探す」といったことをさします。
これらは一連の動作のように見えますが、価値を生み出しているのは主作業の「湯のみに口を当ててお茶を飲む」だけ。職場でもいつもバタバタと忙しそうにしている人は、一見しっかり仕事をしているように見えますが、付随作業やムダ・例外作業といった余計な動作が多いだけかもしれません。生産性の観点では、主作業以外の作業は極限までゼロにすることが望ましいですよね。
前回記事で紹介したように、いらないものを捨てることでものを探すムダ(ムダ・例外作業の排除)をなくすのは当然重要ですが、それだけでなく、ものを置く場所や置き方を工夫することで必要なものをスムーズに取り出せるようにすること、つまり付随作業の最短化もとても大事なのです。
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