都内を北へ南へ「環七」を走る急行バスの実力 鉄道計画の期待を乗せた縦貫ルート

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【都営バス 急行05(城東シャトル)】※土休日運行
錦糸町駅前(総武線・錦糸町駅)→西大島駅前(都営新宿線・西大島駅)→清澄庭園前(東京メトロ半蔵門線・清澄白河駅付近)→新木場駅前(京葉線・新木場駅)→国際展示場正門駅前(ゆりかもめ・国際展示場正門駅)→(日本科学未来館)
【都営バス 急行06(深川シャトル)】※土休日運行
森下駅前(都営新宿線・森下駅)→門前仲町(東京メトロ東西線・門前仲町駅)→豊洲駅前(東京メトロ有楽町線・豊洲駅)→国際展示場正門駅前(ゆりかもめ・国際展示場正門駅)→(日本科学未来館)

 

都営新宿線・東京メトロ東西線・有楽町線・ゆりかもめをタテにつなぐ「急行06」の車内(筆者撮影)

タテ移動を担うバス路線はこのほかにも存在する。都営バスには「ラピッドバス」と銘打つ系統が2つあり、東京都東側の深川地区・城東地区〜臨海副都心の鉄道主要駅間をタテに結んでいる便利な路線だ。

急行06は土休日のみの運行で、江東区が都営バスに運行を委託している。実際に乗車してみると、特に「急行06」は主要な駅を結ぶシャトルとしての機能を体感できた。

柔軟さが強みのバスはタテ移動の味方だ

旧江戸川を渡って千葉県に入ると、比較的長距離を縦貫するバスルートとして、本八幡駅~新浦安駅を結ぶ京成トランジットバス【浦安03】系統ルートがある。

【京成トランジットバス 浦安03】
本八幡駅(都営新宿線・総武線)→行徳駅(東京メトロ東西線)→新浦安駅(京葉線)

 

乗車してみると海沿い・川沿いを走るエリアがあって景色が開け、車窓も存分に楽しむことができた。

本八幡駅と新浦安駅を結ぶ京成トランジットバスの「浦安03」系統(筆者撮影)

「もしもこの駅とこの駅をつなぐ鉄道があれば」という願いを本当に実現することを考えるなら、近隣の住民にとって利用価値があり将来的にも安定した収益が確保できることがカギだ。鉄道路線は多大に初期費用がかかるうえ一度作ったら廃線にするのは一苦労。バスなら試しに走らせてみたり、ルートを変更したり、減便・廃止も手間がかからない。このフレキシブルさがバスによるタテ移動の補完という現状につながっている。

鉄道と比べると時間が読みづらいし、駅に比べるとバス停は見つけにくい。でもなぜだろう、そこが少しだけ愛しい。バス・ショートカットを見つける旅は、まだまだ奥が深そうだ。

オオゼキ タク シンガーソングライター

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優しく透明感のある歌声と類稀なるメロディメイクの才能を武器に2004年Victorからデビュー。楽曲提供、高校の校歌作曲などを経て独立。鉄道旅好きが高じて、2012年日本全国のJR私鉄全線完乗。向谷実氏作品への参加、鉄道写真家中井精也氏とのコラボなど新領域に挑戦中。

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