関西地域では、私鉄、JR、地下鉄、路面電車が同じ方向に向かって3路線以上並走している区間が数多くみられる。前回の記事(名前が違う「歩いて乗り換えできる駅」)を読んでいただいた方から「関西にも岡本駅(阪急神戸線)と摂津本山駅(JR神戸線)など、名前が違っても歩いて乗り換えられるルートは無数に存在しますよ」と教えてもらった。
どんな人たちがこのようなショートカットのルートを使っているのだろう。実際の人の流れも確かめてみたい。そんな衝動を抑えきれなくなり、新幹線で西へ向かうことにした。
関西は「名前の違う近接駅」天国
結論をいうと、関西はディープすぎるショートカット天国といえる。実際に歩いてみたいルートが山ほど見つかっていくから、たまらない。こういったルートを大きく3つにエリアを分けると、次のようになる――。
JR神戸線・阪急電鉄・阪神電鉄・神戸市営地下鉄など
JR阪和線・南海電鉄・阪堺電気軌道・近鉄・大阪市営地下鉄など
JR奈良線・京阪電鉄・近鉄・JR片町線など
このように路線が並走する区間では各線の駅同士が近接していたり、似た名前の駅が存在したりすることがよくある。例えば長岡京駅(JR京都線)と長岡天神駅(阪急京都線)、京田辺駅(JR片町線)と新田辺駅(近鉄京都線)などだ。
だが、関西のディープなところは、2駅どころか3駅以上の近接駅がわんさか見つかるという点である。今回は、3つ以上の異名駅が近接し、各駅間を歩けるルートに絞って訪れてみることにした。
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