DeNA「WELQ」騒動、本当の敗者とは誰なのか? 影響を受けたのはメディア業界だけではない

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また、いまやインターネットにおいて、「神」同然ともいえるグーグルの検索システムが、使い方によっては想像以上に未熟だったことも失望を誘う。あれほど、今後はコンテンツの中身を重視するといっておきながら、いまだにテクニックに屈してしまっているのだ。コンテンツ制作者として、まさに梯子を外された思いがする。

こうした、DeNAの「WELQ」騒動にも、勝者と敗者は存在する。まとめの意味を込めて、整理しておこう。

Winners / 勝者たち

10カテゴリーの競合メディア:10のカテゴリーに及んだ「DeNAパレット」のデジタルメディア。そのすべてが非公開化されたいま、出稿先を求めるマーケターが行き着く先は、それらの競合メディアだ。また、読者も新しい情報を求めて、そこに行き着く。

というか、正当にキュレーションされたコンテンツならまだしも、盗用まがいのコンテンツに関しては、そもそも読者も広告費も彼らのものだったはずだ。そのため、「行き着く」という表現ではなく、「還元される」という表現が正しいのだろう。

フリーランススタッフ/クラウドワークス登録者:デジタルメディアの制作費の少なさは、末端の部分にシワ寄せが行くことが多かった。今回の一件で、正しい優れたコンテンツを制作するには、それなりのコストが必要なことが明確に示されたはずだ。今後はいままで以上に適正な報酬の価格設定が行われるだろう。しかし、その分、「腕の立つライター」と「そうでもないライター」の二極化は進む可能性はある。それなりの金額を支払う以上、要求される成果は大きくなるからだ。

フェイスブック:米大統領選をめぐるフェイクニュース問題ではフェイスブックの分が悪かった。ニュースフィードのアルゴリズムによって、正しくない記事が自動的に強調されたユーザーも多かったからだ。だが、日本においてはグーグルの検索結果であっても、信用におけない場合があることが露呈された。今後、「やはり口コミが一番」という世論が強まれば、Facebookに追い風になるかもしれない。

デジタルジャーナリズム:今回の騒動で、大きな存在感を発したのは、デジタルオリジンのメディアだ。特に内部関係者の告発によるマニュアルの存在を示したBuzzFeed JAPANや、10媒体の非公開化とほぼ同時に、守安社長のインタビュー記事を掲載したTechCrunchの働きは目覚ましい。レガシーメディアの報道を大きく先行した、初の事例ではないだろうか?

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