「嫁の収入を頼りにする夫」は何も悪くない 家計を助けるのが嫌な女性は結婚するな

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ただし個人の考えや事情で、専業主婦を選ぶ人も珍しくありません。それはそれで大変な人もいますし、そのほうが豊かに人生を送れる人もいるのですから、人それぞれです。

今ほど観光でにぎわう前の韓国の済州島は、風と岩と女しかいない島だと形容されたほど、女性がよく働く伝統があります。海女さんや魚市場での活躍など多岐にわたりますが、一家の担い手であるたくましさと、皆さんはじけるような笑顔で元気です。

日本の市井でもよくある光景です。しかも人生は山あり谷ありです。必ず自分が生きている間は夫の保護あり、収入ありが前提の彼女の発想は、同意できません。

私が尊敬してやまない精神科医の神谷美恵子氏は、夫の研究生活を支えるため、また子どもの結核を治すための治療費用を稼ぐため、何度も専門の研究を中断して、収入だけが目的の仕事をされました。勿論ご自分が犠牲になっているといった記述は、どこにもありません。

そのあとすばらしい研究をされ、後世に残る書物を何冊も著されました。ぽーちくさんのそのお友達は、このような海女さんや神谷氏のような人にも同じことを言うでしょうか。

彼女がいかにナンセンスか知って頂きたくて、このような回りくどい話し方になりました。

つまらない友なら、いないほうがまし

今の若い人は結婚と同時に財布をひとつにしたり、収入割合で出し合ったりするのも普通のようですよ。経済的に自立した人同士の結婚は、真実の意味での人生のパートナー選びに見えて、あなたの母上のようにカッコよく見えます。

事業の資金繰りが悪くて妻の収入に手を付けたと言って喧嘩する夫婦を、たくさん見てきました。そんな妻も夫の経済事情が好転するや、何事もなかったかのように夫を立て始めるのを見ると、こちらのほうが恥ずかしくなります。

ぽーちくさんは夫のやりたい事業を応援し、才覚を信じ、経済的な負担もしてきて、夫君の事業が軌道に乗るのに貢献しました。あなたに収入がなかったならば、よくある共倒れか一家離散のパターンも考えられました。御立派です。あなたの収入の、いちばん意義のある使い方ではないでしょうか!

その、明治からタイムスリップしてきたかのような友人は、あなたにはふさわしくないです。ひょっとして彼女のしつこさは、あなたがたの夫婦仲が良いのを嫉妬して、もめさせるのが目的ではないでしょうか。それで揺れるあなたもいけません。無視か絶交ですね。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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