最後に一言。実はわたくしは彼にあったことがある数少ない日本人だということを、以前プレジデントオンラインにも書きましたが(他社で申し訳ない)、私の会った感想としても、この人はある意味、やはりビジネスマンであって、決して政治家ではない。
先手必勝!安倍首相は「すばらしい決断」をした
つまり妙なポリシーや教義、あるいは主義主張に拘泥することはなく、ある意味「ディールのできる人」だと思われます。悪く言えば「カネ次第」ということかもしれませんが、まあ、妙な主義主張のある人やイデオロギーにこだわるような人よりもそれこそディールはしやすいのかもしれません。その意味では経済政策のみならず、日本にとってはあまり悪い相手には見えないですね。
批判する人もいますが、ビジネスでは先手必勝が王道ですから、その意味ではさっさと会いに行った安倍首相はすばらしい決断だった、とワタクシは思っております。
さて、最後に利上げについて書いておきましょう。この文脈で行くとFRBによる12月の利上げというのは実に整合性がありそうです。
これだけの政策が並べられ、共和党からすれば違和感があるものではないのですから、上下院を制してしまっている状況からはこの方向の政策が導入される確率は極めて高い。となると従来はどちらかと言うと慎重な物言いに終始していたFOMCですが、今回のFOMCでは上げられるときに上げておこうと思ったとしても不自然ではありません。わたくしは元々6-4くらいの感じで12月利上げを予想していたのですが、トランプ当選で一気に8-2くらいの感じになりつつあります。今週の雇用統計だけは要確認ですが、利上げの機は熟したと見ます。
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