インターンシップの募集情報では、11月20日現在、「マイナビ」には約3000社、「リクナビ」には約5000社もの情報が掲載されており、大半の募集に対して、そのまま就職ナビから応募ができるようになっている。インターンシップ参加が就活の一環となっている現状では、就職ナビを利用しない手はない。ただ、今後、企業研究を進める上では、就職ナビだけに頼るのは避けたい。
では具体的にはどんな情報を参考にすべきだろうか。一番よいのは、気になる会社の社員に直接会って話を聞くこととだ。業務内容や社風はもちろん、就職ナビや自社の採用ホームページで掲載されている各種制度の運用状況や、それに対する社員の満足度を聞くことも重要。制度はあっても、ほとんど使われてないこともあるからだ。
投資家向け情報は就活にも役立つ
キャリア志向の女性であれば、女性の活躍推進の実態を聞くのも重要である。管理職に占める女性比率がそれなりの水準でも、それはあくまでも課長クラスまでの話。部長以上の女性管理職・役員は一人もいないなどということはよくある話だ。女性管理職比率が他社より高くても上級管理職に女性が登用されていないのなら、女性管理職比率が低くても女性の部長や役員がいる会社の方が、将来的に活躍・出世する可能性は高いと思われる。
後者は、女性の能力自体は評価しているわけで、相応しい人材が育ってくれば、管理職への登用もどんどん進む可能性があるのに対して、前者はいつになっても、女性役員はおろか、女性部長も誕生しない可能性がある。数字だけでは実態はわからない。
ただ、気になる会社すべてにOB・OG訪問することは並大抵のことではないし、地方在住の学生となるとさらにハードルは高い。ならばほかにどんな情報源があるだろうか。
上場企業であれば、学生向けの採用情報だけでなく、投資家向けの「IR情報」を確認しない手はない。株式を公開している上場企業は、自社の株式を保有している株主、またはこれから株を購入してくれるかもしれない投資家に向けて、現在の事業や財務の状況、さらに今後の計画を定期的に文書で公開する必要がある。IRに力を入れている会社であれば、投資家向けに代表者による会社説明会が開かれ、その模様がWEB上で動画公開されていることもある。
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