「小泉進次郎派」が旗揚げする日はいつか 再び勢いを取り戻す、自民党派閥の研究(上)
ただし、無派閥議員(新人議員が中心)は、各派閥の強烈な働きかけによって、その後派閥入りした議員が多く、上のデータからは激減しています。また、参院選後には、麻生派と大島派が合流することで、町村派と額賀派に続く、党内第3派閥に躍進する予定です。
このように各派閥の勢力図を見てみると、日本の中に自民党、民主党、公明党、みんなの党、日本維新の会、生活の党、社民党、共産党などかあるように、自民党の中に町村党、額賀党、岸田党、麻生党、二階党、石原党、大島党があるようなものだと考えることができます。そう考えると、自公連立政権は自民党内の各派閥と公明党との多党連立政権みたいなものだと言えます。
青年局母体の「進次郎派」旗揚げはいつか
国会の過半数を制した勢力が政権を獲得し、さらにその勢力の過半数を制した勢力が真の権力を手にするという構図があります。
そのため、自民党自体が野党に転落するおそれがない状況下では、自民党議員にとっては他党との戦いよりも、党内での戦いのほうが重要であり、だからこそ派閥同士の戦いが熾烈を極めることになるのです。
このような自民党内の勢力図に大きな変化をもたらしうる存在として、「進次郎派」の設立が取りざたされているのです。自民党青年局は会期中の毎週、定例役員懇談会を開き、その役員数は衆院議員72人、参院議員10人の計82人で、党所属国会議員の5分の1以上(最大派閥の町村派に匹敵)という勢力です。そしてその局長が進次郎氏であるため、永田町では事実上の「進次郎派の旗揚げではないか」ととらえ、皆が戦々恐々としているのです。
さて、そんな派閥の昔と今、そして「進次郎派」設立の行方などについて、次回のコラムでじっくりと見ていきたいと思います。
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