シダックス、高級フィットネス参入の真意

志太勤一社長「ホンダF1に学んだ“究極"戦略」

もうひとつ、カルチャーワークスの利点は、イベントホールがあること。これまでシダックスは、全国各地のカラオケ店にカルチャースクールの先生方を擁し、地域の方々に講座を提供してきた。今後は、そうしたスクールの生徒向けに、全国コンクールのようなものを開催していきたい。たとえば、ヒップホップダンスや、カラオケ由来の歌、お花などについても、渋谷のここでお披露目するということで、いろいろな方と話を始めている。

渋谷のもうひとつの利点は、講師の方々が来やすい場所であること。渋谷の地を利用して、自分たちが教えているものを世の中に広めていきたい方々はたくさんいる。そういう方々は、シダックスだからと期待していることもあるが、やはり、渋谷の地で教えられるということに価値を感じている。そういう方々と一緒に、カルチャー分野でも「トレーナー」の養成を積極的に行っていく。

4本目の事業として、収益面でも自立目指す

――今回立ち上げるカルチャーワークス事業が、収益面で自立できる時期などのメドは。

時期の設定はしていないが、シダックスの事業はすべて自立できることを目指してやっている。カルチャーワークス事業については、シダックス・スポーツアンドカルチャー(SSC)という子会社を立ち上げた。

シダックスグループには、シダックスフードサービス(企業向けと病院等向け給食)、シダックス・コミュニティー(カラオケ店運営)、さらに大新東(トータルアウトソーシング)という3本柱の事業子会社がある。SSCのカルチャーワークスは、4本目の事業として、それなりの売り上げ規模と収益性をもって立ち上がっていくことを期待している。

もっとも、カルチャーワークスの事業モデルとして、(渋谷の拠点で展開するだけでなく)カラオケ店舗の中で展開するということもある。カラオケ店のほうはすでに舞台装置が整っている。それがこの事業の強みだ。

――カラオケ店ではカルチャーだけでなく、スポーツも展開していくと聞く。それだと、現状のカラオケ店のインフラや設備では狭すぎないか。

カルチャーワークス事業を展開していくカラオケ店舗と、そうでないカラオケ店舗とは基本的に形が違う。ジムやスタジオを併設する形で、カルチャースクールを展開していける店舗が、全国300店ちょっとのカラオケ店のうち、150店ということ。150店まで広げていく中では、改装してスタジオ機能を併設させることもやっている。ダンスやストレッチ、体操教室のほか、バレエや空手の教室も展開している。

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