必要条件「ガリ勉」を満たしたら、次は?

スタンフォードでは、仕組みを作って合理的に褒める(前編)

強く推薦してもらうための根拠は自分で作る

なぜなら、情報量のどうしても少ない成績表を補うためだろうか、前回も説明したとおり選考では推薦状が非常に重視される。

で、推薦状を書くのはたいてい大学の指導教官なのだが、学生が良い研究をしているのを見れば、「この学生を良い大学院に入れよう」という気持ちは強まるはずだし、そうすると今度は、彼/彼女の良いところを日頃から気をつけて探すようになり、推薦状にもなるべく良いことを書こうとする、というわけだ。

客観性が重視される推薦状とはいえ、そこに書いてもらうための客観的な長所をどのくらい見つけてもらえるかは、日頃の頑張りや、それをいかに先生と共有できているか次第なのだ。

僕の場合にも、大学のときの指導教授が卒論を気に入ってくれて、推薦状に良いことを書いてくれたみたいだった(応募者は推薦状を見られないのではっきりとは知らないけれど)。しかもそれだけでなく、ほかの推薦者(同僚の先生)にもこの学生は良いよ、と推してくれていたらしい。

僕も推薦状を書く側になってみてわかったのだが、先生の中には自分の学生のことをしゃべるのが大好きな人も結構多くて、実際に日頃からそういった会話をしている(僕も大学4年生の卒業研究を指導してますが、学生がかわいくて仕方ない!)。

というわけで、もしも研究者を目指す学生さんで僕のこの連載を読んでくれている人がいたら、基礎的な勉強はしっかりやって、でも自分のオリジナルな研究をやろうという姿勢を持ちながら頑張ってほしい。あと、我が校をぜひよろしくお願いします。

 

著者撮影:陽光の差すスタンフォードへぜひ!

ちなみに、当たり前のことかもしれないが、大学院生がいざ就職活動をする段になれば、もはや成績は誰も気にせず、いかにオリジナルでクオリティの高い研究をしているかが圧倒的に重視される。いずれ学者の就職活動の話も書いてみたいと思っているので、このあたりのことは、そのときに、もうちょっと詳しくお話しできれば嬉しい。

次ページさて、アメリカの大学の「褒める仕組み」とは?
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