民主党は、消滅への道をたどるのか? 前哨戦・都議選で大きく後退、参院選も惨敗か

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最後に、都議選で飛躍した共産党の今後は?

共産党とは、「野党の中の野党」、そして同時に「政党の中の政党」であると言えると思っています。共産党はどんなときもブレずに政権与党と対峙してきた、野党の鏡的存在であるのみならず、共産党と比べたらほかの政党は政党であるとは言えないのではないかと思うほど、共産党は政党らしい政党であると言えます。

なぜなら、その中身の是非は置いておくとして、政策に関してメンバー全員が明確に一致しており、また、長い歴史の中で全国に組織された地方支部が、党本部の方針に基づいて一糸乱れず活動している点が、ほかの政党にはまねのできないレベルにまで達しているからです。

そして、パフォーマンス先行の昨今の政治とは一線を画し、真面目にコツコツと活動し、どんなときもブレない姿勢が安定感や信頼感につながり、都議選では議席を大きく伸ばすことになりました。共産党が今後、さらに支持を伸ばしていくか否かは、ほかの政党がいかに襟を正し、国民の支持を得ていけるかに懸かっているものと考えます。

さて、以上見てきたように、今回の参院選は各党の生き残りを懸けた戦いです。繰り返しになりますが、私個人としては、本当は政党によってではなく、候補者個人で選んでいただきたいと思っています。しかし、政党政治という巨大な現実の中では、皆さんには、各党の行方についてもご注目いただきたいと思います。

自公はどうなるのか?民主党は? 維新の会は?そして共産党は?

各党の明暗を分けるのは、ほかの何物でもない、皆さん一人ひとりによる「選択」です。絶対に選挙に行きましょう!

よこくめ 勝仁 政治解説者、弁護士

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よこくめ かつひと

 1981年9月10日生まれ、愛知県出身。中卒・トラック運転手の父のもと、裕福でない家庭で育つ。父のように、家族のためにがむしゃらに働く人が幸せになれる社会を作るため、小学生のときに政治家を志す。東京大学法学部を卒業した年に司法試験に合格し、弁護士に。「総理」というニックネームでフジテレビ系恋愛バラエティ番組『あいのり』に出演。2009年の第45回衆議院議員総選挙で、神奈川県第11区において小泉進次郎氏らと戦い、比例復活で初当選を果たす。2012年の第46回衆議院議員総選挙では、東京都第18区において無所属で菅直人氏らと戦い、落選。現在は、「政治解説者」と「弁護士」と「文化人」という三足のわらじを履き、日々奮闘中。
 




 

 

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