「爆留学」時代、就活で勝ち抜くための方策 増える外国人留学生は日本でこう就職する

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合同企業説明会に外国人留学生が参加するのは珍しくない(撮影:風間仁一郎)

日本で就職する外国人留学生が増加しています。さる10月28日、法務省が発表した調査「平成27年における留学生の日本企業等への就職状況について」によると、日本で就職するために在留資格変更許可申請を行った留学生は、昨年比20.6%増の1万7088人、許可数も20.8%増の1万5657人となりました。

就職先の職務内容は、「販売・営業」が3809人、「通訳・翻訳」が3747人、「技術開発(情報処理分野)」が1218人、「経営・管理業務」が1180人となっています。

国籍・地域別許可数の上位は、中国が9847人で1位、以下、韓国1288人、ベトナム1153人、台湾649人、ネパール503人の順で、アジア諸国が全体の94.9%を占めました。最終学歴は大学卒が7383人、大学院卒が4931人で、両者合わせて全体の78.6%を占めています。

「爆買い」ならぬ「爆留学」

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日本企業でもグローバル人材が求められる中、政府も「留学生30万人計画」の実現を目指し、日本再興戦略として外国人材の活用を掲げ、外国人留学生の日本国内での就職率を向上させようとしています。グローバル企業での活躍はもちろん、訪日外国人観光客(インバウンド)が初めて2000万人を突破する中で、日本国内でのインバウンド対応の就職需要も増えています。

留学生総数も着実に伸びています。今年3月に独立行政法人日本学生支援機構が発表した「平成27年度外国人留学生在籍状況調査」では、昨年5月1日時点での留学生総数は、前年比13.2%増の20万8379人。大学生が2.4%増の6万7472人、大学院生が3.5%増の4万1396人、専修学校が32.3%増の3万8654人、日本語教育機関が25.2%増の5万6317人でした。

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