川重の株主総会、“解任騒動"の謝罪と弁解 「お家騒動ではない」、ガバナンスを強調
――三井造船は特殊な海洋開発技術を持っており、私としては、合併がうまくいかなったのは非常に残念。なぜ撤回されたのか。また海洋開発分野についての展開を聞きたい。
村山社長 三井造船との守秘義務契約があるので、撤回理由について詳細には申し上げられません。当社もブラジルのドリルシップ(を建造する現地会社への出資)を含め、海洋分野には力を入れている。こうした高付加価値の領域を強化・拡大させていきます。(三井造船子会社でFPSOのエンジニアリングを手がける)三井海洋開発とのシナジー効果を一つ一つ検討したが、残念ながらわれわれの側にシナジーはありませんでした。
――社外取締役について聞きたい。今回、ようやく1名を入れるとのことだが、1名だけでは羊みたいなもので意味がない。もっと入れるべきではないか。
村山社長 今後の検討課題とさせていただく。
「中計の高い目標、本当に達成できるのか」
――新中計を見ると、2015年度に1兆6000億円の売上高計画を掲げている。前期実績(1兆2888億円)から3000億円以上も高い数値であって、これが本当にできるなら株価も上がると思う。私にはどうも信じられないのだが、本当に達成できるのか。
松岡京平副社長 この新中期経営計画は各カンパニーの数字を積み上げたもの。2年以上先のことなので確証はないが、それぐらいいける実力はあると思っています。
村山社長 私からも一言、付け加えさせていただきます。航空宇宙部門は成長が期待でき、中国景気減速の影響を受けた精密機器も回復に向かいます。モーターサイクルは非常に厳しい中を乗り越えてきて、コスト競争力が上がっています。ガスタービンも伸びが期待でき、決してできない数字ではないと思っています。
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