前回の最後に「セルフリーダーシートを書き、目標へ向かえる揺らぎない自分を見つけてください」と述べました。
イチローは正に揺らぎない自分を持っています。彼は「第三者の評価を意識した生き方はしたくない。自分が納得した生き方をしたい」と述べています。
彼はドラフト4位とあまり目立つことなく入団しました。才能があり結果(二軍での首位打者)を出しながらも多くの時間を二軍で過ごしました。当時の監督やコーチから、彼の前例のない振り子打法や内野安打狙いのバッティングスタイルなどが否定されたからです。一軍にあがり野茂投手からプロ初ホームランを打った日に二軍に落とされたりと屈辱的とも言える経験もしています。
ですがこのような逆境で彼の素晴らしさがよくわかります。彼は決して腐ることはありませんでした。他人を攻撃し貶めることで自己保身しようとはしませんでした。自分が信じる価値観や技術を(会社で言えば、信念や経験や知識などが相当するでしょう)決して疎かにしませんでした。だから彼は常に成長できるし一貫しているし自分の強みや価値の源泉が分かっているので競争優位に立てるし、成果を実現できるのです。
彼はセルフリーダーシート(前回紹介)の中身に一流を求め、それを揺らぐことなく追求し続けていたのでしょう。
そして二軍でくすぶっている時でも、品格も技術も一流であろうとしていたからこそ、新しく監督になった仰木監督の眼にとまりその才能が人の知るところとなったのです。
セルフリーダーシートを活用して一流を目指し自分を成長させていれば、必ず大輪を咲かせます。人生の先輩は見ているものです。35歳のあなたならば、自分自身が一流の振舞いを心がけるのはもちろんのこと、上司として(仰木監督の立場にたって)部下の一流の品格と技術を見つけてあげましょう。イチローがメジャーリーグに行っても仰木監督を尊敬し続けたように、一流の人ほど一流と言われる前に目にかけてくれた人を大切にする傾向があります。ベンチャー企業への投資において、多くの人の目に触れる以前、創業して間もない頃からサポートすれば得られるリターンが莫大なのと似ています。
今回のまとめ【イチローに学ぶ】
●セルフリーダーシートには揺らがない信念や価値観を書く
●一流な人間は一流と言われる前から一流に振舞っている
●日の目を見ていなくても一流の振る舞いをしている人を助ければ、上司であるあなたにとって将来大きなリターンとなる
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マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院経営学修士(リーダーシップ、ネゴシエーション、戦略、起業を専門に学ぶ)。更に、ハーバード大学ビジネススクール、ケネディ行政大学院にてリーダーシップや組織経営を学ぶ。
在学中300人以上の世界のビジネスリーダー、国家元首達と会い、彼等のリーダーシップスタイルを独自に研究。特にビジネスリーダーシップやWin- Win型ネゴシエーションを家庭や趣味に応用した「人生のリーダーシップモデル」を独自に構築し定評を得る。
2007年株式会社フォロードリームを創立し代表取締役会長兼CEOに就任。他人を恣意的に動かすことよりもまずは自らをリード手本を示す「セルフリーダーシップ力」で社員力を経営競争力へと変える経営戦略&リーダーシップコンサルティングや講演、研修、執筆活動など幅広い分野で活躍している。
詳細プロフィールはこちらまで
HP: http://www.followdream.jp Email: info@followdream.jp
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