ベンツEクラス最強「AMG E63」のスゴい実力 612馬力の爆速モンスターはここまでスゴい
新型Eクラスの魅力
現状で世界最高峰となる最新の安全装備と、まるで絨毯の上を走っているのかと錯覚させる快適な乗り心地を持つ新型Eクラス。自動レーンチェンジなどの半自動運転ともいうべき未来的な機能ばかりが話題になるが、本命は間もなく開催されるLAショーでデビューするメルセデスAMG E63 4マチックプラスと、さらにハイスペックなメルセデスAMG E63 S 4MATICプラスである。
世界で最もインテリジェンスの高いセダンとして、デビュー以来好調なセールスを続けるW213と呼ばれる現行Eクラス。日本市場ではエントリーグレードのE200アバンギャルド(675万円)からその4輪駆動版となるE400 4マチック アバンギャルド(980万円)まで5タイプのガソリンエンジン車と、E200 d アバンギャルド(698万円)とスポーティバージョンのE200 d アバンギャルド スポーツという2種類のディーゼルエンジンをラインナップする。
現在日本市場をはじめ、世界の主要マーケットでトップモデルとして位置づけられるのはメルセデスAMG E43 4マチック(1149万円)だが、これはAMGを名乗りこそするもののV6エンジンを搭載した純血のAMGではなく、メルセデスの生産ラインでアッセンブリーを行うAMGテイストをちりばめたモデルである。ちまたでは「本物ではない」や「なんちゃってAMGだ」と揶揄されることもあると聞くが、どうしてどうして、手軽に標準モデル以上のパフォーマンスとAMGテイストを味わえるという点では実に魅力的なモデルである。
AMG E43 4マチックのスタイリングは紛れもなくAMGのそれであり、よほどのマニアでもない限り、その十分スポーティな走りに満足するはずである。クルマにステイタスを求めるユーザーや都市部の富裕層にありがちな「一番イイモノを持ってこい」的な買い物であれば悪いことは言わない、このモデルにしておけば、愛車と共に十分ハッピーな時間を過ごせるはずである。アグレッシブなスタイリングには誰しもが一目置くはずだし、401psの最高出力と520Nmの最大トルクは公道で使用するにあたり、いっさいの不満を持つことはないだろう。