スタバ、ドトール参戦!「中目黒戦争」の行方 焙機併設カフェでサードウェーブに対抗
中目黒周辺では有名カフェチェーンの出店が相次いでいる。最も著名なのが「ブルーボトルコーヒー」だろう。同社は2015年2月、清澄白河(東京都江東区)に日本1号店を出した際、店内に焙煎機を置くだけでなく、内装や商品に徹底的にこだわり、バリスタが1杯ずつ入れたコーヒーを提供する「サードウェーブ」のカフェとして話題を集めた。
ブルーボトルはその後、青山、新宿、六本木と出店し、今回は中目黒に5号店を出店。店舗面積は約420平方メートルで、座席数はわずか8席だ。焙煎機はないものの、国内店舗で初めてバリスタのトレーニングスペースやカッピング(コーヒーの香りや味の見極め)ができるワークショップスペースを常設した。コンセプトを「コーヒーを楽しむ人を育てる」とし、従業員も、来店者もコーヒーについての知識を深められる場所に仕上げた。
ドトールは「工場兼研究所」カフェ
一方のドトール・日レスHDは9月に「神乃珈琲店」を出店。店舗面積は約350平方メートルで、70席となっている。ロースターだけでなく、研究開発施設も備えた2階建てのカフェだ。「素材を活かしたサードウェーブの先を行く。素材、加工、ブレンド技術のすべてを活かした、新しいコンセプトブランドとなる」(会社側)という新型店だ。
最寄り駅は学芸大学だが、実際の店舗は目黒通り沿いに位置する。コーヒー1杯の価格は540円以上からと、ドトールの『ブレンドコーヒー』270円(Mサイズ)の倍。「グアテマラ ゲイシャ」など希少なコーヒー豆をそろえている。「本当に狙っているのはギフト市場。店で焙煎した豆を高級ギフトとして販売したり、一流レストランに卸売りすることも考えている」(同社の大林豁史会長)という。
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