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2×2マトリックスで選択肢を整理

さて、ここまで聞いてみて、タカシさんが目指しているのは、「大手グローバル企業勤務」「海外在住」「MBA」「年収1000万円以上」の人、なのだけれど、これから「MBA」を取りにいくほど気合いが入っているわけではないことがわかりました。

どうやら、グローバルエリートになるといった壮大な理想を抱いているわけではなく、いわゆる「グローバル人材」を目指しているようです。

ちなみに、グローバルエリートというのは、日本語では、「高学歴」「高収入」で世界を飛び回るビジネスパーソンという意味合いが強いですが、英語のGlobal Eliteというのは、オバマ大統領やビル・ゲイツなど、ダボス会議に集まる人たちのような世界的なグローバルリーダーのことを言います。グローバルリーダーについては、各ビジネススクールで明確な定義がありますが、一般的には「世界にインパクトを与え、世界を変革する人」という定義が多く、スティーブ・ジョブズのような人のイメージです。グローバル人材というのは、「世界に通用する人」というゆるい定義です。

さて、「大手グローバル企業勤務」「海外在住」「年収1000万円以上」を目指すタカシさんの悩みは、「グローバル人材を目指すために、30代前半で転職するべきか」。ちなみにタカシさんの現在の勤務先は、大手グローバル企業です。

決断するための情報を、次は、経営コンサルティングの情報整理の基本技術、「2×2マトリックス」で整理してみました。

「2×2マトリックス」で「会社を辞める・辞めない」「海外で働く・働かない」を2軸に、年収情報を入れて、相談者の目の前にある選択肢を整理してみます。
すると、選択肢は、次のようになります。

①会社を辞めないで、海外で働かない(現状)
 ②会社を辞めないで、海外で働く
 ③会社を辞めて、海外で働く
 ④会社を辞めて、海外で働かない

サトチエ:これが、タカシさんの目の前にある選択肢ですよ。

タカシ:これで全部ですか?

サトチエ:そうですよ。「2×2」は、選択肢を究極的にシンプルにするものですから、多くても4つしかありません。一つひとつの選択肢を見てみましょう。

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