エリート専門「お悩み相談室」、開講!
転職、結婚、子どもの学校選びまでなんでも解決?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

つまりタカシさんの会社選びの優先順位は、

ローリスク>自分が属する会社のブランド>年収>海外勤務 

だったのです。この前提で、グローバル人材を目指すということです。この会社選びの優先順位は人によって違いますから、正解がありません。大切なのは、その優先順位を自分自身で理解するということなのです。

さて、最初の論点に戻ると「グローバル人材を目指すために、31歳の今、会社を辞めるべきかどうか」という問いに自分で答えるには、②のケース、③のケース、④のケース、それぞれの情報を多く集めるしかありません。そのうえで、現在の環境(①)と具体的に比較して、転職するべきかどうかを判断していくことです。

ここまでお伝えして、タカシさんは、「今、自分が考えるべきことがわかった」とスッキリした顔で帰っていきました。

これまでに使ったコンサルティングの手法の基礎をまとめてみると、次のようになります。

1. ゴール設定
2. 論点の確認
3. 情報整理(2×2マトリックス)
4. 優先順位の確認
5. アクションプランを策定

今回は、「2×2」を使ってみましたが、問題の解決には、ロジックツリーが適している場合もありますし、ゴールピラミッドのほうがスッキリするという場合もあります。

エリートであるがゆえに、人知れず悩んでいらっしゃる方も多いはず。ぜひ、超・超・初級コンサル思考を使って、お悩みを解決していただきたいと思います。

もし今回の「お悩み相談室」が好評であれば、アンコール編をお届けします!

※佐藤智恵さんへのお悩み相談は以下のアドレスまで。アンコール編が実現した場合、記事にてお答えいたします。→mba-sato@toyokeizai.co.jp

 

佐藤 智恵 作家・コンサルタント 

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さとう ちえ / Chie Sato

1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして報道番組、音楽番組を制作。 2001年米コロンビア大学経営大学院修了(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局などを経て、2012年、作家/コンサルタントとして独立。主な著書に『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(PHP新書)、『スタンフォードでいちばん人気の授業』(幻冬舎)、『ハーバード日本史教室』(中公新書ラクレ)、『ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか』(日経プレミアシリーズ)、最新刊は『コロナ後―ハーバード知日派10人が語る未来―』(新潮新書)。公式ウェブサイト

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事