それでは、「一流のフェイスブックの友達申請」とはどのようなものなのか。
腰が低く、「奥ゆかしい一言」をつけていますか?
ここで論じてきた、「自己紹介やあいさつといった最低限の礼儀」「相手に警戒感を抱かせないスマートな自己プレゼン」そして「相手との距離感への配慮」は当然として、以下では追加的に、「一流のフェイスブック友達申請方法」について、2点に絞って論じてみよう。
1.偉い人からの申請なのに、腰が低い
まずフェイスブック友達申請で光栄なのが、自分が尊敬している人、ないしこちらからお近づきになりたい人から、申請が送られてくるときである。
しかも、こういう「一流の友達申請者」は、申請する相手が自分より若く未熟な人でも、それはそれは丁寧なものだ。一流の彼ら彼女らは、褒め言葉とあいさつとともに、「よかったらFBでつながってください」とご丁寧な一言を添えてくださる。
「一流のフェイスブック友達申請」とは、相手への敬意が随所にあふれているものなのである。仮に相手が自分より若く、自分のほうがいわゆる「社会的ポジション」が高くても、おごることなく敬意あふれる友達申請をしなければならない。
さもなければ、フェイスブック上のみならず、日常生活のあらゆる場面で、年功序列型で高圧的な、恥ずかしいコミュニケーションしかできないことがバレてしまうだろう。
2.偉くなくても、「迷ったのですが……」と奥ゆかしい一言がある
友達申請の中で、「この人はいい人や!」と膝を叩いて踊りたくなるのが、「いきなり友達申請して失礼ではないかと逡巡しましたが、もしご迷惑でしたら無視してください」などと、奥ゆかしい一言が添えてあるケースである。
このような謙遜の一言を添えてくる人は、十中八九お近づきになって差し支えない。へりくだり、相手を高めたあいさつをするのは、日本文化の礼儀正しい伝統にのっとった、すばらしい美徳である。
「一流、二流」などという偉そうなトーンの記事を発表して毎回炎上している私がこんなことを書いたところで、「へりくだって相手を高めよ、とは笑止千万だ!」と唾棄されてしまうかもしれない。
しかし、私も実は、「自分こそ三流なのに、人さまに一流、二流などとランク付けして申し訳ない」と心の中では恥ずかしく思っていることを申し伝えつつ、「二流のフェイスブック友達申請」がこの世の中から少しでも減ることを、心底願う次第である。
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