中国勢も驚く「中欧鉄道メーカー」の存在感

シュコダ・ペサが低価格を武器に西欧へ進出

ドイツ鉄道へ納入されたシュコダ製102型電気機関車。最高時速200キロの性能を誇り、同社の2階建て客車と手を組んでミュンヘンとニュルンベルクを結ぶ予定だ

鉄道メーカーとしては、「ビッグ3」のボンバルディア、アルストム、シーメンスの3社が有名だ。かつて、この3社が世界で大きなシェアを誇っていた。現在では形ばかりのビッグ3だが、そのネームバリューは今も絶大だ。

その一方、現在世界最大シェアを誇るのが「中国中車」だ。同社は、高速鉄道の建設速度や距離、最高速度を自慢するなど、安全性や信頼性を少々欠いた強引なやり方で世界中へ売り込みをかける姿勢が特徴。何かと話題に事欠かないことから、特に日本では注目される存在だ。

だがもちろん、このような形で注目を集めるメーカーばかりではなく、地元に密着して着実な仕事を続けているメーカーも多い。中でも最近、中欧をベースにしたメーカーが、西欧諸国への車両輸出を進めるなどして存在感を高めている。

日本では馴染みのない中欧諸国のメーカーには、どんな会社があるのか。そして、その製品とはどのようなものなのか。中欧の代表的な2メーカーを見てみよう。

チェコを代表する「シュコダ」

シュコダは、西ボヘミア地方プルゼニを本拠地とするチェコ最大の重工メーカーだ。1859年、ワルトシュタイン伯爵(Valdštejn Vartenberk)によって設立された重工業会社は、やがてそこで働きチーフエンジニアとなったエミール・シュコダによって、1869年に買収された。これが現在のシュコダの前身となる。

エミール・シュコダは会社買収後に事業を急速に拡大。1880年には近代的設備を持つ製鉄所を設立して、造船業などを立ち上げる。他国への輸出も開始した。

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