アベノミクス相場は終わっていない 山崎元が読む、ちょっと先のマーケット

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さあ、ダービーだ!

一流のギャンブラーなら、ダービーも普通の平場のレースも同等に扱えるようでなければならない。元ファンドマネージャーとして、筆者も、それくらいのことはわかる。

しかし、ダービーは特別なレースだ。仮に、仕事も私生活も上手くいかないとしても、「来年のダービー馬を見たい!」というその理由一つだけで、競馬ファンは、一年一年を生きるモチベーションを持つことができる。

 さて、今年のダービーは、どう買うか。レースのタイムとラップを見ると、皐月賞はレベルが高い。ハイラップを積極的に動いて制したロゴタイプの強さに疑いの余地はない。問題は、3着のコディーノが屋根を追える外国人騎手ウィリアムズに替えて、直線で弾ける可能性が出てきたことだ。

実際にはオッズを見てから決めたいところだが、本命はロゴタイプとしておく。圧倒的な実績の割に人気になりにくいタイプなので、相手を絞れば馬券的にもまあまあかもしれない。相手は東京向きのコディーノで、馬単系の馬券ではこの馬を頭にした組み合わせも買っておきたい。三番手は順番的にエピファネイア。こちらは折り合いに難があり、皐月賞よりもダービー向きとは言いがたい。

重賞2連勝のキヅナは、父ディープインパクト風の追い込みが派手だが、全二走は相手が弱く、また上がりが掛かるラップを後方から差したものだ。四番手評価としておく。人気どころを買っているので、馬券の点数はあまり増やせない。あとは、一叩きの変わり身を期待してフラムドグロワールを少々押さえる。

山崎 元 経済評論家

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やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

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