パリ女性とは違う日本の「性器周りケア」事情 60歳女性は、なぜ脱毛を決めたのか
――エマニュエル・パッション 歴史学者
10月14日に配信した「パリの男女の『性器周りケア』は、超先進的だ」は、多くの皆さんから様々なご意見をいただきました。女性の方々からは、「なかなか声にできない悩みを言葉にしてくれてありがとう」というエールが圧倒的で、とても嬉しく思いました。お寄せいただいた情報など、わたくしのブログに載せています(岩本麻奈オフィシャルブログ「はだぢから開発室・分室」)
さて、今回は日本のアンダーヘア(UH)&デリケートゾーン(DZ)事情についてご報告いたします。美容医療の現場に携わっている側として言えば、医療用脱毛レーザーによる処置は定番です。脇や手足のムダ毛と同じように、DZでもレーザーが適用されています。正確にいえば“完全なる永久脱毛”は医療レーザー技術ではまだ達成できていません。しかしながら、2~3カ月おきに4~5回ほど施術されたら、(個人差はあるとしても)ほぼ永久脱毛レベルにまで達していると申していいでしょう。
「VIO脱毛」を希望するのは、若者だけではない
若い方では、VIOゾーン(V=ビキニライン、I=外陰部周り、O=肛門周り)の全脱毛希望が多くなってきました。ショーツやビキニラインから“はみ出す”心配がないこと、生理時に清潔感、清涼感を保ちやすいこと、セックスで自信が持てる、といった理由だそうです。
少し驚いたのは、品のいい60歳あたりの女性に、この全脱毛を希望される向きが少なくないという話を聞いたことでした。
60代前後の実施が多いのには理由があります。レーザー処置は、濃い色の部分を選択的に判断し、熱エネルギーに変えて焼き切るという仕組み。皮膚と毛の色のコントラストが強く、硬めの毛質である黄色人種にとっては、理にかなった処置法と言えます。
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