その3:能力的に無茶 スキルキャパシティオーバー
最後は、自分の能力を超えた仕事を振られるという場合です。期待の証しとしてのストレッチアサインメントの場合もあれば、他に人材がいないという場合もあるでしょう。明らかに自分の能力を超えた無茶ぶりがきた場合の対応はただひとつ「他の人に頼りまくる」ということです。
人に相談していますか
あなたは悩みがある時、人に相談しますか?厚生労働省の調査では、強い不安・ストレス・悩みがあるときに、4人に3人は人に相談すると回答しています。また相談した人のうち、約9割は相談することによって問題が解決したり、解決しなくてもラクになったと答えています。
私が講師をしているある研修でもこのことは実証されています。1人の人が悩みを話し、その他の数人がどうしたら解決できるか話し合うというグループ演習をやっているのですが、わずか5分という制限時間の中で7割を超える人の悩みが解決していて、毎回参加者が驚きます。
かくいう私は、以前は人に不安や悩みを話すなんて格好悪いのではないかという考えで、あるプロジェクトでスキル不足を実感した時には、自己嫌悪に陥り、誰にも相談できないと悶々としていました。そのことをある人に話したところ、「よくある話だ。ここからの対応を見られてるよ」と言われました。
スキル不足自体が問題ではないのだと気がつき、一気に次にすべきことに目が向きました。それ以来、自分では解消できそうにない不安や悩みは5人以上の人に話すようにしています。相談する相手をできるだけいろいろな人にした方が、解決のスピード感が早くなるように思います。
自分一人で解決できることは本当に限られています。自分の器を超える無茶ぶりがきたら、一人で抱えて潰れてしまうのではなく、いろいろな人の知恵や力を借りて乗り越えましょう。いろいろな人に話すうちに、自分が無茶ぶりされているのではなく、よい機会を与えてもらえていると思えるようになればしめたものです。
その仕事が無茶ぶりかどうかは、振るほう、振られるほうの個々のスキルとの相互関係で決まります。無茶と感じないレベルまで自分をレベルアップさせるとともに、本当の無茶である場合には毅然として状況を伝え、無茶ではない対応を見いだせるようになれば、キャリアにおいて最強ではないでしょうか。
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