ドコモ、“ツートップ”戦略の勝算 13年夏商戦、快進撃LINEとも連携

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もうひとつがソニーの「エクスペリア A(エース)」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)。ソニーが発表しているグローバル機種「エクスペリア ZR」のドコモ向けモデルとなる。1.5ギガヘルツクアッドコアCPUを搭載。1320万画素のカメラはスリープモードからすぐに撮影できるクイック起動機能が加えられた。そのほか防水・防塵やNFC(近距離の無線通信)、おサイフケータイなど、従来のフィーチャーフォン機能も多数搭載されている。こちらは5月16日に予約開始、5月17日発売だ。

“ツートップ”は特別価格で提供

この主力2機種は特別価格で提供される。「エクスペリアA」の場合、ドコモを10年以上継続利用しており、初めてスマホに乗り換えるユーザーなら、キャンペーンを活用することで、実質5000円程度で購入できるという。主力端末に販促を集中するだけでなく、料金面も優遇することで、「どの機種を選べばよいのかわからない」といったユーザーの声に明確な答えを出す。

そのほかのラインナップは、省電力が自慢のIGZO液晶を搭載した「AQUOS PHONE ZETA」(シャープ)、3020mAhと夏モデル最大のバッテリー容量を誇る「ARROWS NX」(富士通)、従来のフィーチャーフォンを使用するユーザーが使いやすいように配慮した「ELUGA P」(パナソニック)、「MEDIAS X」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ)。高齢者向け端末「らくらくスマートフォン2」(富士通)はLTEに対応し、タッチパネルを改良している。

両社の提携を発表し、握手するNTTドコモの加藤薫社長(左)とLINEの森川亮社長

そのほか、手のひらサイズのコンパクトな機種や、おなじみのディズニースマホなどがそろっている。全体的にみると、スマホ10機種中5機種がバッテリー容量2500mAh以上と、バッテリーの持ちが改善しているのがポイントだ。ドコモによれば、2500mAh以下の機種を含めても、全機種が約2日間(45時間程度)使用可能になったという。バッテリーの持ちを心配してスマホ購入を見送っていたユーザーにとっては朗報かもしれない。

主力機種に絞る戦略は、春モデル「エクスペリアZ」(ソニー)の「イチ押し」で実施済み。販売店サイドからも「おすすめ機種がはっきりしているので、初心者ユーザーにも販売しやすい」などと、おおむね評価する声が上がっていた。今回はツートップを打ち出すことで巻き返しを狙う。

一方、ツートップ戦略が空回りすれば、昨年のように販促費用を大幅に積み増すなど、業績面でも追い込まれる結果になりかねない。かねてうわさされるアイフォーン導入も、さらに現実味が増してくる。LINEとの連携も含め、顧客獲得につなげることができるか。ドコモ渾身の夏商戦の幕が開く。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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