負けず嫌いのあまのじゃく、外食を変える!
新世代リーダー 花光雅丸 subLime(サブライム)代表
外食産業の市場規模は1997年の29兆円をピークに、2011年には23兆円まで縮小している。市場縮小が意味するのは1店当たりの売上高の減少に歯止めがかからない現状だ。
居酒屋業界では1990年代後半から新規参入が激化しており、ユニークな経営者が多く現れている。その一人が居酒屋チェーンを展開するサブライムの花光雅丸(31)だ。2005年11月に1号店をオープンして以来、効率経営と事業買収をテコに業容を拡大。今年2月には、つぼ八の創業者だった石井誠二氏が設立した八百八町を買収して話題を集めた。設立7年目にして、一気に店舗数200超、売上高100億円規模に成長した。
外食業界で注目を集める花光。何がほかの経営者と違うのか。キーワードは“スピード”だ。
居酒屋はメニュー数が多く、業務が煩雑なため大手チェーンは自社の直営店での展開が中心だ。サブライムはあえてその逆を行く。直営店で大量に出店をすると、店長の育成が追いつかず経費がかさんだり、財務的にも有利子負債が大きく増える。サブライムは直営店と業務委託を使い分けることで、急成長の歪みを回避する。
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