負けず嫌いのあまのじゃく、外食を変える!
新世代リーダー 花光雅丸 subLime(サブライム)代表
初期投資は大手の10分の1以下!
業務委託をする際も、家賃が低い物件をサブライムが探し、内装も自社で手掛ける。大手チェーンが1店舗を出店するのに7000万~8000万円かかるところを、サブライムはわずか600万円しかかけない。初期投資が小さければ、売り上げが低くても利益は確保できる。
出店コストだけではない、本部経費も切り詰める。現在200店超を展開するサブライムの本社は小さなビルの一室にある。本部には数人しかいない。食材の下ごしらえをするセントラルキッチンもなければ、店舗の宣伝費もかけず、人材募集広告も打たない“超低コスト本部”だ。花光を含めて数人で経理、総務、広報、採用をやる。社長ができるようになれば、部下は育つ。「人間には限界はない。だから僕が想像できることは全部現実になる。後はどう現実化させていくかだけです」と花光は豪語する。
学生時代、バイトで1000万円を貯める
花光は大学在学中、日によっては20時間バイトをして事業資金1000万円を貯めた。2004年3月に大学を卒業して、地元の和歌山で夏限定の屋台バーを開いた。
その後、同年9月に急成長を遂げていたレインズインターナショナルに入社し、居酒屋「土間土間」で店長を経験した。これだけ急成長している会社からだったら何か得られるかもしれない。だが、店長やスーパーバイザーをやって、店舗開発を経験して独立しようとすれば、あまりにも時間がかかってしまう。花光は、1年だけ店長を務め現場のマネジメントを経験して、レインズを去った。
2005年11月に「沖縄鉄板屋台subLime」オープン、独立を果たした。外食業界では食材などの売上高原価率はせいぜい30%程度。販売管理費は大手外食チェーンに比べ、本部経費が小さい分だけ、小規模のほうが経営者は儲かる。繁盛店が数店舗あれば年収は1億円を超えると言われている。
花光も当初はいい店を出して、利益を上げて、いい車や家を求めるなど、物欲が先走っていた。その頃を「僕は今までめちゃくちゃ自己中心的な男だった」と振り返る。
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