31歳シンママ会計士が説く「超コスパ勉強法」 17歳で妊娠、DV、離婚にめげず27歳で合格

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何年か前に、ストップウォッチで自分と部下の時間を徹底管理していた経営者に出会ったことがあります。たとえば、部下に「今から20分で報告書を作ってきて」と伝えてストップウォッチを押す。あるいは、会議でのプレゼン時間をストップウォッチで計るなど、「時間を区切ることで集中力を高める」方法は、仕事にも通じるところがあります。

さらに、松岡さんは1時間単位だけでなく、1日単位、週単位でもきっちり予定を組んでいました。全体の時間を管理できてこそ、1秒・1分・1時間の集中力が生み出せるということなのでしょう。

「心理学の概念に『何かに集中し、のめり込むことで幸せを感じる』状態を表す“フロー”というものがあります。何かに没頭していると時間経過が早く感じるのと同じように、勉強もフローの状態を続けることで充実しますし、コスパも高まっていきます」

フローの状態になれれば、勉強後に「まだやり足りない」「あれをしておけばよかった」と後悔することはなく、清々しい気持ちになれるそうです。主にスポーツの世界では極限の集中状態を「ゾーンに入る」と言いますが、フローもこれに近いのかもしれません。リオ五輪・体操個人総合の内村航平選手がまさにゾーンやフローの状態であり、ハイパフォーマンスと清々しい笑顔を見せてくれました。

“理解”には深度と広さがある

「でも、ある日、集中力を使うと猛烈な眠気に襲われることに気づいて、1日に一度だけ昼寝するようにしました。『25分の昼寝で作業効率が35%上がる』というNASAのデータがあるように、眠気がピークのときに寝ると頭がスッキリしますから。それに『すごく寝たな』と思っても10~15分くらいしか過ぎてなかったりして、大勢に影響はありません」

言わば、“何となくする昼寝”ではなく、“意志のある昼寝”。ビジネス界でも、効率を高める上での昼寝(シエスタ)を推奨する企業が現れはじめていますが、頭を使う勉強ではより必要なのでしょう。「眠かったら素直に寝る=集中力0%」「起きたら即勉強=集中力100%」という潔いスイッチの入れ替えが効率アップにつながるのです。

「問題集とノートは、『これ』と決めた1冊に絞りました。問題集を3冊やるくらいなら、1冊を3回使うほうが、本番での凡ミスを防げますし、基礎が完璧にできれば応用も効きますから。ノートも同様で、分野ごとに1冊にまとめたほうが復習しやすくていいですね」

ノートは1冊に集約
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