「口角が下がる」という老化現象が始まるのは意外に早く、30代からという説があります。従来は40歳を超えてから衰えたものが、食生活の変化(=柔らかい食べ物が好まれる)による「咀嚼(そしゃく)回数」の減少と、パソコンやスマホを長時間、背中を丸めながら眺めることからくる「姿勢の悪化」が原因となり、口角を引き上げる表情筋が弱まるのが若年化しているそうです。もし、身に覚えがあるなら、表情筋を鍛えて口角を上げ、いい笑顔を取り戻しましょう。
しかめ面の医者は訴訟されやすい
ここで「笑顔」の効用に触れたいと思います。
まず、いい笑顔の男性は女性にモテます。たとえば韓流スターのペ・ヨンジュンさんは微笑みの貴公子と呼ばれていたし、「社内でモテる男性は?」というアンケートを行うと、必ず「笑顔がステキな人」が上位に入ります。
もちろん、仕事上でも笑顔は重要です。20年以上、笑顔を核にした企業研修を行ってきた笑顔アメニティ研究所の門川義彦さんは、「仕事で頭がいいと思われるのも大切。それ以上に感じがいいと思われるほうが得」と語っています。これは印象だけでなく、実利にも影響します。笑顔での接客に体系的に取り組んだ企業や店舗では、売り上げが劇的に伸びた、という例は枚挙にいとまがありません。
さらに、ミシガン大学のマッコーネル教授の調査によると、しかめ面の医者は笑顔の医者の2倍も医療ミスで訴訟されるそうです。前述の門川義彦さんが指導した店舗では、万引き件数が激減したそうです。かのマザーテレサが言うように、「笑顔は最大の防御策」でもあるのです。
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